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ムスリム名がハサンとして知られる知識人・中田考さんの痛快本。 通り一遍で流し読めば、イスラーム通の資本主義批判本のようにも感じられますが、いや、この本は面白いですよ。まずは第一章だけでも読んでください。 Amazonはこちら 楽天ブックスはこちら まず、冒頭に私たちはなぜバカであるかが解説されています。論旨明快。ああ、確かに私はバカです。本当に申し訳ございません。また、私たちの身の回りに、どうしてこうも自己啓発の類が多いのか、自己憐憫のような「あなたはそのままでいい」「頑張れば夢は叶う」という無責任な言説があふれる英るのかが解説されています。”所詮ミミズはどんなに頑張ったってヘビにはなれないんだから、カエルに挑もうなどと途方もないことを考えず、お前はミミズにすぎないという自覚を持て”とか言われます。あっ、はい。強烈なアンチテーゼなのですが、つまりは世の中には「分を弁えないバカ」が多いからこ
思ってもない反応 昨秋にクリスマスの新書を出した。 講談社現代新書の『愛と狂瀾のメリークリスマス』である。 クリスマスのことを書いたから、当然、キリスト教のことも触れる。 イエスが生まれた日でもないのに12月25日がクリスマスにされる経緯から、徳川政府によってキリスト教は日本から徹底的に叩き出されたこと、信者は増えないのに明治末年から日本ではクリスマスに浮かれていた、そういうことも書いた。 キリスト教のことはあまりよく書いていない。 もともと私は、キリスト教については好きでも嫌いでもなかった。 しかし資料を読み込んでいると、何なんだこの人たちは、とおもう箇所がいくつも出てきた。あきらかに日本文化を破壊しようとしていたから(それも信念と善意でもって破壊していたから)、彼らを日本から追い出してよかった、とおもうようになった。そう正直に書いた。 鎖国とは、日本人を誰ひとりとしてキリスト教信者にし
3つの革命1万2千年前、狩猟採集から農耕への移行「農業革命」が起きた。ハラリ氏は、人類の生活は豊かになったという解釈は偏っており「史上最大の詐欺だった」と主張する。 「どの観点から見るかで変わります。たしかに農業革命によって人間は大きな集団的な力を得ました。都市、国、帝国といった集団ができました。貿易、経済成長、技術革新も生まれました」 単位面積当たりに得られる食物は増え、人類の数は指数的に増えた。 「一部のエリート、例えば、王、牧師、王侯貴族といったような人々の生活は、非常に改善されました。歴史は、そうした一部の王侯貴族の見方や、人間の集団的なパワーという観点から述べられます。そうした場合、農業革命は大きな前進だったと言えます」 ただ、大半の人たちにとって、生活の質は悪化したという。 「人間の体や脳は、木に登ったり、動物を追ったりという狩猟採集生活に適応するように発達してきました」 「と
『理性の限界』(講談社現代新書)をはじめとする「認識の限界」シリーズや、天才数学者たちの思想を論じた『ノイマン・ゲーデル・チューリング』(筑摩選書)などの人気著者・高橋昌一郎氏が、科学の発達した現代になおも潜む「オカルト」をバサバサと切っていくのが本書『反オカルト論』だ。 「血液型」「星座」「六曜」「おみくじ」など日常に溢れている「占い」も、楽しむレベルなら問題ないが、それらを信じ込み、実際の行動に影響を及ぼすようなら、まさにオカルトの罠に陥ってしまっている。有名な「丙午」は出処も分からない迷信だが、前回の昭和41年は出生率が25%も激減。その前の明治39年には4%しか減らなかったことを考えると、時代錯誤の驚きの事実である。 こうしたオカルト現象は、一般市民にとどまらず、「死後の世界」を煽って〝霊感セミナー〟を行う大学医師やSTAP細胞事件など、学問に携わる専門家や研究者の間でも頻発してい
金田一輝(俳詩人) @kanedaitsuki ソーカルらのポストモダン思想への批判に対して、瑣末だの本質的でないなどと水を浴びせた連中がいるが、瑣末なことにこだわらずに本質を批判することなど出来るわけないだろ。 2012-03-10 12:25:44 服部弘一郎(聖書&キリスト教ナビ) @bible_go @konatyan 山本七平とか小室直樹は(日下公人は知らんけど)、「海外ではこれが常識。日本人はそれがわからないからダメだ!」という日本人批判ですよね。日本人論として読まれている。でも「ふしぎなキリスト教」には、その手の日本人批判がほとんどないように感じます。 2012-03-10 12:26:01
ラスキンの犬 @DogRuskin ちなみに、この考え方、私たちも神の子として招かれている、ということはパウロ書簡にもみられますし、『12使徒の教訓(ディダケー)』にも見られますね http://t.co/y7uh1drm 「アッバ、父よ」「私たちの父よ」と神に呼びかけることができる、ということを橋爪氏は知らない? 2012-03-20 15:43:51 ラスキンの犬 @DogRuskin はい、日本福音ルーテル教会 公式サイト ルターの小教理問答の「主の祈り」の解説 http://t.co/gNTyC59F 「問い 「天の父よ」この意味は何ですか。」 「答え わたしたちは誰でも、この方の子供です」 ・・・主の祈りを知らないキリスト教徒って、おいおい・・・ 2012-03-20 15:48:57
羽田 克夫 @okubomichio おー、「在日特権」の虚構と併せて、年末年始にじっくり読まさせていただきます。RT"@naagita: 『日本「再仏教化」宣言! 』佐藤哲朗 (著) まだ書誌情報ありませんが、予約始まりました。 http://t.co/9wNLjHY7c9" 2013-12-08 20:40:40 佐藤哲朗(nāgita) @naagita ちなみに月末に出す『日本「再仏教化」宣言!』では、《「仏陀再誕」のない明るい社会》という章を設けて、大川隆法『仏陀再誕』を批判しています。「反応したら負け」という怯懦な態度でやりたい放題を放置してきた日本の仏教界への異議申立ても兼ねて。http://t.co/RgxZcOZuif 2013-12-10 16:32:45
タイトルに謳った書物の内容については本文をご覧ください。 それへの賛否両論(ツイートする前にまとめたけど、自分は「賛」の立場)が主な議論ですが、たとえば「シャルリー・エプド」や「ダ=ヴィンチ・コード」「聖☆おにいさん」「創竜伝」なども読んでいけば視野に入ってくる議論だと思うし、一部そういう派生的な話題も収録しています。
今回ご紹介するのは、新進の宗教学者による「聖地巡礼」についての新書です。聖地巡礼と言われて、読者の皆さんは何を想像されるでしょうか。本書で扱っているのは、ある種の自分探しやパワースポット巡り、そしてサブタイトルにも触れられているアニメ作品に触発された「聖地巡礼」ムーブメントなどを含む、とても広い範囲の現象です。 著者は本書の中で、「宗教が変質してきている」と語っています。宗教がもともと人々の生活に密着していたものだったことを考えれば、現代のいわゆる伝統的な宗教から人々の生活が乖離しつつある状況は、そのまま「宗教の変質」を物語るものでしょう。逆を考えれば、本書のように具体的にその「変質」の例をいくつも吟味しているうちに、人々の暮らしがどのように変わってきているのかを学ぶことができるともいえます。 いくつもある具体例 本書では、先に触れたとおり現代みられる様々な「聖地巡礼」の具体例が挙げられて
カリフ制再興――未完のプロジェクト、その歴史・理念・未来 文明の衝突をこえてイスラームの平和をめざすカリフ制再興思想とはいかなるものか 「カリフ制再興」とは何かを初めて詳説。戦乱のイスラームから法治のカリフ制への道を示す論理。「イスラーム国」の根源的批判を可能にする視座と、真のカリフ制を再興するために必要な歴史的・法学的知識を呈示。現代の世界秩序と国民国家システム変容の関係を明らかにする、かつてないユニークな文明論。 ここのリンク先で本書のなかをご覧いただけます(PDFファイル) 著者 中田 考 書名 カリフ制再興――未完のプロジェクト、その歴史・理念・未来 体裁・価格 四六判並製 256p 定価1980円(本体1800円+税10%) 刊行 2015年2月 ISBN 978-4-906917-38-9 C0014 カリフ制再興は過激な一部の組織だけが唱えているものではなく、イスラーム学界で
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