この本はダメだ。なんでこんなのが4百万部(本当かよ?)売れたのか疑問だ。小説好きな人にとってこの本を読み切るのは苦痛でしかないだろう。宣伝がうまいんだろうな。涙なくして読めないみたいに煽っていたけど、どこで泣けるんだろうか?こんな戦史を切り貼りして、取ってつけたようなストーリーで泣けるか?間違いなく「史上最低のベストセラー」だろうな。浅田次郎の「終わらざる夏」を読んだら、その差は歴然だよ。これが作家魂ってもんだよ。登場人物は戦争の悲哀を背負って、それぞれの道でただひたすら耐え忍んで生きていくんだよ。その描写やストーリーが読者の心の奥底に響くんだよ。おっと、いけない、「永遠の0」みたいな薄っぺらな本と比較してしまった。この本は多分、小学生高学年から高校生をターゲットにした戯れ本でしょう。いずれにしても著者の人間性が滲み出ている皮相浅薄な駄作であることは間違いない。