最近、外国語のカタカナ表記、所謂カタカナ語が新聞や雑誌に氾濫している。しかも、同じ外国語に、異なった複数の表記が入り乱れている。この風潮を「日本語は乱れている!」とか「世も末か!」と嘆くばかりでは能がない。カタカナ語に、もう少し上手に付き合うためにも、原点から考えてみようと云うのが、本稿の趣旨である。ご質問、ご意見、ご感想、何でも結構ですから、nishino@cc.teu.ac.jp迄、遠慮なくお寄せ下さい。 筆者の若い頃、カタカナ語がファッション分野で流行した時期があった。訳の分からぬカタカナ語に閉口したものである。ところが最近のカタカナ語の洪水の元凶は、情報技術の分野らしい。ファッションを知らないだけならば、せいぜい「野暮な奴」と軽蔑される程度の被害で済むが、情報技術の無知では、「前世紀の遺物」の烙印を押されて、社会から疎外されかねない。 外国語のカタカナ表記は、「出来るだけ原音に近い