2016年3月22日、解熱鎮痛薬「ロキソプロフェンナトリウム水和物」の使用上の注意について、厚生労働省が「重大な副作用」の項目に「小腸・大腸の狭窄・閉塞」を追記するよう、改訂指示を出したと発表した。 このニュースを現役医師の立場から解説し、「ロキソニンは安全なのか」の問いに答えたい。 結論を急げば、 ロキソニンは副作用の存在を知った上で、それより有益と思われるならば使用する。 そして今回の「重大な副作用」の追加は、その副作用の発生頻度の点から、これまで飲んでいた人が飲むのをやめる必要はないし、これまでよく処方していた医師が処方をためらう必要もないと考える。 だ。 ロキソニンはどんな薬か「ロキソプロフェンナトリウム水和物」は具体的には「ロキソニン」の名で知られる痛み止めの薬のことだ。頭痛、生理痛、関節痛などさまざまな痛みに対してよく処方される。また、消化器外科や整形外科などの手術をした後の痛