猫が亡くなってもう3ヶ月たった。 しみるような寂しさは減ってきたと思う。 猫の動画を見てクスリと笑えるようになった。 そうだな、うちの猫もこんな顔したなぁとか。 思い出しても涙が出てこなくなった。 こうやって日常を取り戻すのかもしれないが、 忘れたくないのに、忘れていくんだろう。 だんだん思い返すこともなくなるんだろう。 火葬にして骨は骨壷に入って置いてあるんだが。 でも、墓に入れるとか、そこに墓参りするとか なんとなく違う気がしてる。 家から出たことがなかった猫。 家がいちばん好きだったんだから。 家にずっと置いてあげよう。 墓は作らない代わりに心の中でひとつ約束を決めた。 ある曲を聴いたら、猫のことを思い出す。 それが墓の代わり。 たまたま看病をしていた頃によく聴いていたピアノの曲、バッハの世俗カンタータBWV208。 歌詞の内容は「狩のよろこび」を歌っているそうだ。 鳥をよく狙ってい