2023年7月24日、幻戯書房は海外古典文学の翻訳シリーズ「ルリユール叢書」の第32回配本として、エレナ・ポニアトウスカ『乾杯、神さま』を刊行いたしました。エレナ・ポニアトウスカ(Elena Poniatowska 1932–)は ジャーナリスト、小説家。パリに生まれ、1942年にメキシコへ移住。1978年、女性で初めて全国ジャーナリズム賞を受賞。本書『乾杯、神さま』とあわせて、『トラテロルコの夜』『ティニシマ』『レオノーラ』など、数々の作品が文学賞に輝きました。文学創作に証言を織り合わせながら、強靱でしなやかな独自の文体を確立した作家として知られます。その功績によって2013年にセルバンテス賞を受賞しています。 本書『乾杯、神さま』は、ポニアトウスカがまだ駆け出しの頃に出会った、ヘスサ・パランカレスという一人の女性の証言から生み出されたルポルタージュ文学です。 以下に公開するのは、エレナ