2013年5月30日 ザイ・オンライン タイ・バンコクの欧米型病院”経営”と日本の医療 [橘玲の世界投資見聞録] 国際的な大学ランキングでは東大ですら二流になってしまうのはよく知られているが、国際的な病院ランキングでは日本の有名病院の多くは最下位にすら入れない。そもそも評価される資格がないからだ。 米国のジョイント・コミッション・インターナショナル(JCI)は病院の質を保証する国際的な認証機関で、医療分野で世界で認められるためには「JCI認証」が最低条件になる。ところがこの認証を受けた病院は、2011年まで、日本では亀田総合病院(千葉県鴨川市)しかなかった(2012年以降、聖路加国際病院、NTT病院など6病院が取得)。 その一方、アジアのメディカルツーリズムの先頭を走るシンガポールでは、国立大学病院(2004年取得)をはじめとして22病院がJCI認証を受けている。医療ビジネスでシンガポール