正当な理由もなく約2カ月間、無断欠勤したとして、埼玉県狭山市は21日、市保険年金課の男性主事(27)を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分は9日付。仕事上のストレスが原因で無断欠勤したと説明している。 市によると、男性主事は同県所沢市の実家に住んでいるが、職場や両親に何も告げず5月7日に家出。タイ・バンコクで放浪し、路上生活を続けていたが、資金が尽きてしまい、7月3日に実家に帰宅した。家族は県警に行方不明届を提出していた。 男性主事は無断欠勤の理由について「どうして自分ばかりが仕事をしないといけないのか」などと説明する一方、「もう一度、働かせてほしい」と反省しているという。 これに対し市側は「周囲から『仕事ができる』と評判で、若手育成の意味で仕事を任せているつもりだった」と釈明。「今後は職場内のコミュニケーションを積極的にとって再発防止に努める」としている。