私たちが自らの身体や感覚を置き、そこで日々を生きていると実感している場所、現実世界。「パラレル・ワールド」とは、何らかのきっかけでそこから分岐・増殖した、私たちの世界と同次元に平行して存在している世界のことです。 フランス人アーティスト、ユーグ・レプと、彼が共感を寄せる日仏の現代美術家10人によるこの展覧会は、日常に生じた綻びやひび割れから迷い込むことができたり、過ぎゆく時の裏側に巧みに貼りついていたり、虚空に薄膜の如く重なり合っていたり、光と影の境に息づいていたり…というパラレル・ワールドのさまざまなありよう、その気配と存在の可能性をさぐるものになっています。 そもそも、芸術作品をものするには、多かれ少なかれ、意識無意識問わず、この平行世界群へのアプローチが必要であるように思います。 日仏の現代の美術シーンを代表する作家たちが一堂に会した、贅沢なまでに前衛をきわめた場ではあるのです
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