宮城県南三陸町の新年度任命式で、町長に宣誓書を手渡す新入庁職員たち=1日午前、同町志津川、橋本弦撮影 新年度がスタートした1日、東日本大震災で被災した各地でも入社式や役所の入庁式が開かれた。 役場が津波で流され、職員10人が死亡、行方不明も28人に及ぶ宮城県南三陸町では、新規採用職員4人が辞令交付を受けた。式が開かれたのは、約1500人が身を寄せる避難所の隣にある仮庁舎。式典で山内直人さん(21)は「一日も早く町民の不安や悩みを解消できる職員になりたい」。佐藤仁町長は「前を向き、町民のために即戦力として活躍してほしい」と呼びかけた。 この日は、今春退職予定だったベテラン2人も復興対策のために再任用された。(伊藤宏樹)