自らの楽曲の著作権譲渡を偽り、兵庫県内の男性投資家から5億円をだまし取ったとして詐欺罪に問われた音楽プロデューサー、小室哲哉被告(50)の公判が23日午前、大阪地裁(杉田宗久裁判長)で始まった。小室被告が男性投資家に書いた謝罪文が証拠採用され、小室被告は「大変な過ちを犯した。許されるなら、音楽を通して社会貢献したい」と読み上げた。被告人質問、検察側の論告求刑などがあり、結審の予定。【牧野宏美】 小室被告は黒っぽいネクタイ、スーツ姿で入廷。杉田裁判長に促され、弁護人席で起立し、小さな声で謝罪文を読み上げた。その後、弁護人が男性投資家側に謝罪文を送付したものの、受け取りを拒否されたことを明らかにした。また、小室被告と音楽ユニットを組んでいた木根尚登さんら知人が寛大な処分を求める嘆願書も証拠採用され、読み上げられた。 起訴状によると、小室被告は06年7月末、男性投資家に自らの楽曲806曲の著