パリオリンピックと被る日程になった大相撲名古屋場所 後半戦そこまで興味が保たれる優勝争いになるかが注目 しかし、先場所の悪夢を再現するようなまさかの大関陣全滅 最後まで賜杯の行方は渾沌となりそうな名古屋場所のリポート 道を切り開けるか大の里 今場所最大の焦点は新関脇大の里。幕下十枚目格付出でデビュー後、わずか7場所目での幕内優勝。十両昇進以降全て11勝以上と進化を続けてきた。今場所の成績次第では一気に大関昇進の可能性も取り沙汰されている角界の星。 192センチ181キロの体格を活かした突き押しの破壊力で圧倒してきた。しかし、決まり手で約半分だった押し出しだけでなく、右を差して前に出る相撲も身に付けつつある。四つ相撲も取れるようになれば、正に鬼に金棒。 初日はその右差しを元大関御嶽海に封じられて完敗。しかし、将来を考えれば右四つの習得は必須条件。目先の星だけに拘らず先を見据えた鍛練こそ糧にな