米批判発言、幕引き急ぐ=「右傾化」批判を懸念−政府 安倍晋三首相側近の衛藤晟一首相補佐官が首相の靖国神社参拝をめぐり、動画サイトで米政府を批判していたことが明らかになった。安倍政権は4月のオバマ大統領の来日を控え、日米関係への悪影響を避けるため、直ちに発言を撤回させた。ただ、首相周辺からタカ派的言動が相次いでいることで、政権への「右傾化」批判が強まりかねず、政府・与党に懸念が広がっている。 【特集】失言の迷宮〜「社会のクズ」「カナダのデブ」〜 衛藤氏は首相に近い保守系議員で、政権内で一貫して首相に靖国参拝を促してきた。参拝の正当性を訴えるため、動画サイト「ユーチューブ」に「約束を果たした首相の靖国参拝」と題した動画を投稿。参拝に「失望」を表明した米政府に、「むしろわれわれの方が失望だ」とかみついた。 衛藤氏は19日昼、自身の発言が批判的に報じられたことに「何が問題なのか分からない」と記