政府は、振り込め詐欺などに使われた金融機関の口座に残っているお金を、犯罪で親を亡くした子どもへの奨学金などに充てる制度について、利用者が少ないことから、使い勝手をよくしようと、返済を必要としない給付型の導入を検討することになりました。 昨年度までの7年間に納付された金額は63億円に上り、政府は、このお金を、犯罪で親を亡くしたり、親が重い障害を負ったりした子どもを支援するための奨学金として、無利子で貸し出しているほか、犯罪被害者を支援する団体への補助金に充てています。 しかし、奨学金の申し込みは今年度50件で4500万円程度にとどまっていることから、政府は制度の使い勝手をよくして利用者を増やそうと、19日、プロジェクトチームを発足させました。 具体的には、奨学金の仕組みを返済を必要としない給付型に改めることや、補助金を団体の人件費にも使えるようにすることなどを検討するとしています。 プロジェ