民放キー局の10月改編の概要が相次いで発表された。目玉改編が相次いだ昨秋、今春に比べ、各局とも規模は小さい。それでも“改革”に手直しを施したり、番組を起点に新しいビジネス展開を試みるなど、各局のお家事情が垣間見える。【岩崎信道】 ■帯番組にてこ入れ 今年4月、ゴールデンタイム(G帯)で71・4%という大改編を行ったTBS。視聴率アップにつながっておらず、吉崎隆編成局長は「新たな挑戦は今のところ不発。バネを縮めて引っ込んでいる状態だが、来春以降のジャンプにつながる秋改編にしたい」と話す。 春改編の目玉番組としてスタートした「総力報道! THE NEWS」を短縮し、開始時間を午後6時40分に繰り下げる。再放送枠となっている午後4時53分から、新番組「イブニングワイド」をスタートさせる。司会に元NHKアナウンサー、堀尾正明を起用。ジャンルを問わず、視聴者の関心事をコメンテーターらが解説する