初開催となった陸上の「NAGASEカップ」。一部種目では障害の有無に関係なく出場した=東京都の駒沢陸上競技場で2022年7月3日午前11時37分、生野貴紀撮影 東京パラリンピック開催から、24日で1年を迎える。毎日新聞が競技団体に実施したアンケートでは、慢性的な財源不足に悩む現状が改めて見て取れた。収束しない新型コロナウイルス感染症、大会閉幕による露出度の低下――。複合的な要因が絡み合って運営に苦しむ競技もあるが、少しずつ「自活」の道をたどるケースや、以前よりも社会的関心の高まりを感じるという声も。東京パラは何を残したのか。【岩壁峻、生野貴紀】 海外渡航も「選手の自腹」 ただでさえ知名度不足に悩むパラリンピック競技にあって、財源不足が深刻なのは「マイナーのマイナー」とも言える団体だ。 競技人口が少ないある団体は唯一のスポンサーだった自動車関連会社が2022年度から撤退し、400万円の減収に