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ブックマーク / owa-writer.com (36)

  • オードリーのオールナイトニッポンが面白い理由

    ツイッターでは何度か書いてますが、「オードリーのオールナイトニッポン」は当にいい番組だと思う。ピュアなオードリーファンが、下ネタ全開でヘラヘラしてる若林のしゃべりを聞いて、お笑いの新たな魅力に目覚める、みたいな現象が全国各地で静かに続発している気がします。妄想だけどたぶんそう。 ある程度お笑いを見てきた経験から言いますけど、オードリーのラジオは今が旬の面白さを発揮していると思う。テレビで薄い味を出して、ラジオで濃い味の気を出す、ということがきちんとできている。正直、リアルタイムで芸人のラジオのこういうノリって初めて体験しました。 オードリーの、固定客がいるようでいないようなあの立ち位置が、たまたまちょうどああいう奇跡を生んでるんでしょうね。 スポーツを真面目にやってる人にとっては、練習とか試合が大事で、部室でいる時間はただの着替えタイムにすぎないじゃないですか。でも、オードリーみたいな

  • M-1グランプリ2009決勝進出者決定

    M-1グランプリ2009の決勝進出者が決まりましたね。 東京ダイナマイト ナイツ 南海キャンディーズ ハライチ ハリセンボン パンクブーブー モンスターエンジン 笑い飯 それぞれについて簡単にコメントを。 【東京ダイナマイト】 04年以来の返り咲きで決勝進出。確かに、今年のネタは昨年より良かったとは思います。 最近の東ダイは、衣装が地味なスーツになり、ハチミツ二郎のツッコミも自己主張が少ないおとなしい感じになった。これは、プロ野球で言うところの、小笠原道大が日ハムから巨人に移籍した途端にヒゲを剃ったというのと似たようなものを感じます。良く言えば、余分なこけおどしがなくなってスマートになった。悪く言えば、小さくまとまってしまった。さて、決勝ではどうなるでしょうか。 【ナイツ】 2年連続の決勝進出。準決勝では、昨年ほどの爆発力は感じなかったものの、後半から徐々に盛り返してきた

  • M-1グランプリ2009決勝進出者予想(3回戦時点)

    M-1の3回戦進出者が出そろったところで、ざっくりとした今年のM-1決勝進出者予想をしてみます。予選はまだ見てないので、前評判と例年の出来と今年の調子と自分で見た印象から、可能性高そうな順にグループ分けして並べてみます。 NON STYLE 現時点で、いちばん可能性高そうなのはもちろんここ。優勝したからといってテレビ露出が増えすぎてネタを作ったり演じたりする機会が減っているようにも見えないので、モチベーションもパワーも落ちてない。大きなトラブルがなければ決勝には上がるでしょう。 ナイツ、笑い飯 決勝まではたぶん行きそうだな、という力の差を感じるのはこの2組。現代に適応した漫才のできるナイツと、M-1に適応した漫才のできる笑い飯。ナイツは、思ったほどテレビでネタを消費してないのも強み。 モンスターエンジン、ダイアン、U字工事 この3組は、前年ファイナリストでもあるし、相変わらずの有力候

  • 小室哲哉著『罪と音楽』

    小室哲哉著『罪と音楽』を読んでるんだけど、このはすごく面白い! これは単なる反省文とか暴露ではなくて、この中に小室という人の思想のエッセンスが詰まっている。やっぱりあれだけヒットをたくさん出してる人は、見ている視点が高くて考え方のスケールが大きい。特に、音楽に関する話は面白くて仕方がない。 個人的には、歌詞についての考え方を書いているところも興味深かった。小室の歌詞は英語の文法的におかしいとか日語として意味が通っていないとかよく批判されていたけれど、っていうか私もつねづね思っていたけれど、そこにも彼なりの合理性があったということがよくわかった。 あと、「大木こだまひびきの漫才は常にBPM=78をキープしていた」とか、個別に出てくる話題もいちいち全部面白い。私はもともとゴシップ的なものにあんまり興味がないんですが、このはそういうことを抜きにして楽しめる良いだと思う。特に、エンタメ業

  • 映画『しんぼる』の解釈は気が進まない

    映画『しんぼる』を見てきました。何とも感想が言いようのない作品だという印象だったんですが、思ったことをざっと書き出してみます。ネタバレ危険箇所は伏せ字で。 ・率直に言って、前作の『大日人』に比べると良くなっていると思いました。前作は、いろんなことを考えに考え尽くして、迷い抜いたあげくに不時着に終わったという印象を受けたのですが、作はそんなことはなかった。迷いなく振り切ったらこんな出来になりました、というところ。ノイズが少なく、圧倒的にシンプルでクリアに作られている。肩の力が抜けているなあと思いました。 ・それにしても、公開初日の初回なのに客入りはかなり少なかった。あれだけプロモーションをしても、世間の期待度は実際こんなものなんだろうなあ、というのがリアルに伝わってきた。前作を見て、今回はもう見なくていいや、と思った人も結構いるんでしょうね。 ・実際、「他人にあまりおすすめできない感じ」

  • キングオブコント2009決勝進出者決定

    キングオブコント2009の決勝進出者が決まりましたね。 インパルス サンドウィッチマン しずる ジャルジャル 天竺鼠 東京03 モンスターエンジン ロッチ それぞれについて、準決勝のときの印象を振り返りつつ簡単にコメントを。 【インパルス】 準決勝のネタはそれほどでもなかった印象がありますが。ただ、観客をその世界に巻き込む力は持っているってことなんでしょうね。決勝ではどのネタを持ってくるかが楽しみ。 【サンドウィッチマン】 ここが来るとは! 確かに、準決勝でもトップクラスのウケ方だった。でも、非常にシンプルでオーソドックスな芸風なので、キングオブコントの審査ではこういうのは避けられるんじゃないかと勝手に思い込んでいました。漫才コントでM-1を制しているだけあって、その実力は折り紙付き。あとは、決勝の独特の審査システムの中でどこまで上位にい込めるかですね。 【しずる】

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    popup-desktop 2009/09/01
    おわライターさんによる総評。「順当に審査をした結果、レッドシアター勢が3組も残ったというのは、あの番組がいかにレベルが高いかを表していますね。」
  • オードリーが2周目に入った

    オードリーの勢いがいまだに収まる気配がありません。ただ、彼らは相変わらずさまざまなテレビ番組に出続けているわけですが、その出演形態は少しずつ変わっている気がします。 今までは、初めて出た番組で自己紹介的に漫才を披露したり、春日が節約キャラを見せたり、ロケで春日のアパートを訪問したり、といったアプローチが多かったですね。 そんな彼らのテレビ出演サイクルは、現在では2周目に入ってきていると思います。1周目の自己紹介を終えて、彼らの当の底力が試されるようになってきているのです。その点に関する具体的な兆候は、以下の3点にまとめられます。 1.若林の再評価 もともとオードリーというコンビは、ネタ作りを担当する若林の実力が専門家の間では評価されていました。キャラとしては地味な若林ですが、『アメトーーク』では「じゃない方芸人」としてあえて若林に光を当てたり、『踊る!さんま御殿』ではさんまが執拗に若林

  • 7/2(木)「第1回お笑いトークラリー」のお知らせ

  • はんにゃとオードリーが背負っているもの

    今、はんにゃとオードリーの人気がすごい。何がすごいって、「最近はんにゃの人気がすごい」っていう話そのものをすでに何回も聞いている。オードリーも同じ。つまり、「はんにゃの人気がすごい」というのは、「『はんにゃの人気がすごい』っていうフレーズの広がり方がすごい」という意味で、二重の含みを持っているわけです。ただ人気があるというだけでなく、あいつら人気があるよね、っていう噂の浸透度合いが尋常ではない。 はんにゃとオードリーに対する世間の盛り上がりが、今までに出てきた若手芸人と少し違うんじゃないかと思うのは、人々の期待感のレベルについてですね。いわゆる一発屋芸人のバブル的な人気とは違って、彼らの人気には、人々の高い期待が反映されているのではないでしょうか。 はんにゃは古き良きドタバタコントの達人として、オードリーは独創的なズレ漫才のスペシャリストとして、それぞれその実力を高く評価されています。つま

  • R-1ぐらんぷり2009

    R-1ぐらんぷり2009の感想を書きます。10点満点で点数もつけていきます。 夙川アトム ズキアカのチャンネー。個々のフレーズは面白いんですが、今ひとつまとまりに欠ける気がします。どこかに盛り上がりどころを作るとか、最後に意外な展開を見せるとか、ネタの構成にもう一手間欲しいところ。5点。 岸学 ジャック・バウアーの隣の晩ごはん。このキャラを使ったネタとしてはよくできていると思いますが、オチがあっさりしすぎかな。岸学は実際にロケでこういう番組をやってそう。4点。 バカリズム 地理の先生。まず、ネタがすごい。そして、演技も上手い。ピン芸としては完璧に近い出来だと思います。9点。 エハラマサヒロ ライブ。自身の器用さを存分に生かした歌が中心のネタ。歌は一瞬で客をつかめるので、短い時間で勝負する場合には有利ですよね。7点。 サイクロンZ ダンス。踊りが上手いのはもちろん、間に挟んでくるち

  • 友近神話の終焉

    R-1ぐらんぷり2009サバイバルステージの感想を書きます。10点満点で点数もつけていきます。 【三浦マイルド】 ハゲがモテる時代。私はもずくになりたい。1点。 【くまだまさし】 どうだいみんな、ひどいだろー。この意味のない安定感はすばらしい。2点。 【もう中学生】 国会。長いねー。最後にできる「心」があんまりきれいじゃないのも含めてすごいです。3点。 クジで選んだから仕方ないとはいえ、この3組で始まる番組ってすごいですね。どんなに我慢強い人でも、普通はここまでチャンネルを変えてしまうのではないでしょうか。 【友近】 よさこいテレビ。友近の批評精神があんまり有効に生かされていないネタだと思います。あと、4分続けるほどのネタではないかな。4点。 【夙川アトム】 浦島太郎。「チャンネードン」の動きが面白い。ネタの構成について言うと、電話がかかってくる回数が多すぎるんじゃないでしょうか

  • R-1ぐらんぷり2009サバイバルステージ進出者決定

    R-1ぐらんぷり2009のサバイバルステージ(敗者復活戦)進出者も決まりました。 岸学 くまだまさし 夙川アトム 鈴木つかさ 天津木村 友近 ナオユキ 三浦マイルド もう中学生 ヤナギブソン これは、準決勝審査で9位から18位だった人が選ばれています。まあ、だいたい順当なところですね。 この中から2人が敗者復活するわけですが、予想としては、可能性高い順からこんな感じ。 天津木村 ヤナギブソン もう中学生 岸学 夙川アトム くまだまさし ナオユキ 友近 三浦マイルド 鈴木つかさ 天津木村は、キャラ、ネタ共に申し分なし。観客投票での選考ならたぶん残るでしょう。ヤナギブソンも無難に良いネタで有力。もう中学生は、何となく復活してしまいそうな気がする。岸学は天津木村と同じで、テレビでキャラが浸透している分だけ有利と見る。夙川アトムはネタの完成度で一歩落ちる。 さて

  • R-1ぐらんぷり2009の決勝進出者決定

    R-1ぐらんぷり2009の決勝進出者が決まりましたね。 あべこうじ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) エハラマサヒロ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) COWCOW山田よし(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京) 鬼頭真也(夜ふかしの会)(ハイレグタワー) サイクロンZ(太田プロダクション) 鳥居みゆき(サンミュージックプロダクション) 中山功太(よしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪) バカリズム(マセキ芸能社) 準決勝を見た印象からすると、かなり妥当なメンツだと思います。観客の笑いを取った上で、ネタもしっかりしていたという文句なしの8人です。そして今年も、決勝進出者のネタのジャンルは見事にばらばら。 あべこうじ:漫談 エハラマサヒロ:歌ネタ COWCOW山田よし:フリップネタ 鬼頭真也(夜ふかしの会):小道具ネタ サイク

  • R-1ぐらんぷり2009決勝進出者・最終予想

  • R-1ぐらんぷり2009準決勝レポート

    R-1ぐらんぷり2009準決勝の感想を箇条書きにしてみます。順番は五十音順にしてます。 ・あべこうじ。「あ、はい」の漫談。抜群の安定感。たぶん決勝行きましたね。 ・ウメ。小さい「つ」。いいネタなんですが、あとひと盛り上がり欲しかったかな。 ・エハラマサヒロ。ウザいミュージシャン。エハラの小器用なところが生かされた優れたネタだと思います。 ・カートヤング。元・どくろ団。多彩な芸を見せていましたが、その分だけ去年よりも散漫な印象に。 ・COWCOW山田よし。テニスの得点係。フリップ芸の押し引きのコツを完全に体得してますね。 ・ガリガリガリクソン。好きなミュージシャン。みんなの期待は高かったし、それなりにウケていたとは思うんですが、ネタとしてはそんなに出来は良くないと思います。ただ、R-1の準決勝という大舞台で、観客を使ってあそこまでウケたのは見事です。 ・岸学。ジャックバウアーの黒ひげ危機一発

  • S-1バトルはM-1を滅ぼす - おわライター疾走

    お笑い総合格闘技「S-1バトル」を開催(ソフトバンクモバイル) この件に関して、お笑い好きな人たちの間では否定的というか冷淡な反応が多い気がするのですが、私はそんなに悪くないと思っています。むしろ、何が起こるかわからなくて楽しみだなあ、と。 ルール設定に関しても、従来のお笑い界の常識からすると全てがあまりにめちゃくちゃだけれど、それでも「決勝はテレビ放映される」とか、最低限のポイントは押さえている。 M-1やR-1のようなお笑い賞レースを運営する上でいちばん重要なのは、「決勝がテレビ放映されていれば、それなりのものに見える」っていうことですから。 「優勝賞金1億円」っていう金額も実にちょうどいい。お笑い界や世間が黙殺するにはあまりに金額が大きい。そして、お笑いに興味のない人の注目を集めるにはちょうどいい金額。 あと、主催者側はたぶんあんまり意識していないと思うんですが、これは結果的に「M-

    popup-desktop
    popup-desktop 2009/02/02
    この方が肯定されるとは意外。でも可能性はあるかも。M-1よりもKOCの方が危うくなると思うけど。
  • 『アメトーーク』の企画の当たり外れを番組開始5分で見抜く方法

    最近の『アメトーーク』は、企画による当たり外れが激しいですよね。そこで、「当たり」の回と「はずれ」の回を簡単に見分ける方法を発見したのでお知らせします。 品川か土田が出ている回ははずれ。どちらも出ていない回は当たり。 なぜそうなるかというと、企画がきっちりしているときには、そのコンセプトを軸にして無駄のないキャスティングをするので、抑えとして品川や土田を置く必要がないんですね。 一方、スタッフが企画に自信を持っていないときには、最低限の盛り上がりを作るための保険として、品川か土田が配置されるのではないでしょうか。 番組開始当初に不動のエースとして君臨していた2人は、いつのまにか敗戦処理投手にまで成り下がっていたのです。 あと、これの逆で、「普段あまり出ない芸人が出ていたら当たり」という法則もありそうですね。 ←おしゃクソ兄弟

  • 松本人志の見たM-1グランプリ2008

    ラジオ番組『放送室』で、松人志が昨年のM-1について語っていました。 ・最終決戦で、3組とも1目のネタでやっていたことを前フリにしていたが、あれは反則だと思う。2目のネタも独立したネタとして、1目を見ていない人が見ても成立するようにしておかなくてはいけない。 これ、主張としてはもっともだと思うんですが、ルールとして明文化するのは難しそう。 ・NON STYLEのネタでリップクリームを出すくだりがあったが、漫才で小道具を使ってはいけないと思う。ルールで禁止すべきだ。 これも、納得。特に、漫才とコントはどう違うのか?といった問題を考えるうえでも、「小道具禁止」というのは1つの明確な指針としてルールに定めてもいいと思います。 ・ナイツはSMAPのネタをやっていたが、ジャニーズを扱うネタはどうしても、観客の側が「これって、笑ってもいいのかな?」みたいな変な空気になるから不利である。

  • M-1グランプリ2008を楽しむための過去記事リスト

    M-1グランプリ2008」の余韻にひたりたい人におすすめな過去記事をまとめました。 R-1ぐらんぷり2008東京準決勝速報 オードリー若林はピン芸でも活躍していました。 お笑いDVDベスト20(2007年度版) NON STYLEのDVDが年間4位にランクインしていました。 オードリーとNON STYLE まさか当にこの2組がM-1最終決戦を争うことになるとは。 お笑いホープ大賞 THE FINAL オードリーが活躍し、ナイツが制した今年のホープ大賞。 ナイツがなぜM-1で敗れたのか 今年のナイツ、オードリーは、かわら長介氏の目にはどう映ったのでしょうか。 M-1で優勝しそうな漫才 3回戦のネタを見て、オードリーを「優勝しそうな漫才」と評価。実際、このネタの改良版で敗者復活を勝ち抜き、決勝1目で1位通過を果たしました。 オードリー・若林正恭の2008年 優勝こそ逃しましたが、いい1年

  • M-1グランプリ2008敗者復活者予想

    命】 オードリー 【対抗】 ノンスモーキン 【可能性あり】 パンクブーブー、ギャロップ、ジャルジャル、チーモンチョーチュウ 準決勝で、恐らくかなりいい線まで行きながらもぎりぎり届かなかったと思われるオードリーが大命。敗者復活では、準決勝で披露した海外旅行ネタを改変してくるか、3回戦で見せた引っ越しネタを出してくると思われる。若林人も認める通り、オードリーは何となく敗者復活で勝ち上がってくるのが似合うイメージがあります。観客全員を味方に付けられそうな知名度とキャラクターと実力は十分備えているはずなので、無難に行けば彼らがはい上がるでしょう。 次に考えられるのは、準決勝で大爆笑を起こしたノンスモーキン。恐らく、変則的なネタだったため審査員にほんの少し厳しい点を付けられたせいで正統派漫才の8組に敗れましたが、客ウケだけなら間違いなく準決勝全体でもトップクラス。3回戦でも準決勝でも爆笑と拍