ジェーン・スーさんが『婦人公論』に連載中のエッセイを配信。今月は「休暇」について。休むのが下手だというスーさん。イベントの後に訪れた温泉宿で、家から離れることの大切さに気付かされたそうでーー。(文=ジェーン・スー イラスト=川原瑞丸) 休暇に関して、私は諦めてばかり 私は休むのが下手だ。サボるのは大得意だというのに。 休みにも、質の良し悪しがある。30分くらい仮眠して、目覚めたら珈琲を飲み、気分転換に近所を軽く散歩する。これは教科書に載せてもいいくらい優秀な「休憩」。しかし、ソファに寝転びスマホを1時間見続けた挙句、首が痛くなって目がショボショボするようなのはダメな「休憩」である。もちろん、私がやりがちなのは後者だ。 休むとはつまり、積極的に心と体の疲れを癒やすこと。次の行動に備えて活力を養うこと。これが上手くできてこその大人。残念ながら、私にはそのセンスがない。 会社員を辞めたあと、私は
![ジェーン・スー 自宅ほど居心地のいい場所はなくとも「日常」という目に見えぬ糸に体と心がきつく縛られている。中年よ、とにかく一度家から出よ 連載:スーダラ外伝|話題|婦人公論.jp](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/31faf765ac4e5fab05c8f306a65021a76d84de67/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ffujinkoron.jp%2Fmwimgs%2F2%2F5%2F-%2Fimg_258a5d5727ed19b7883337b6e8dee71a450719.png)