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ブックマーク / p-shirokuma.hatenadiary.com (11)

  • 伝わりすぎる、伝えすぎる、このネットという場所について - シロクマの屑籠

    これから書くことは個人的なエッセイだが、そのエッセイがネット上に置かれるため、タイトルにあるように、伝わり過ぎてしまうかもしれない。文章が指し示した内容どおり伝わるかは定かではないし、私が書いている際に考えていたとおりに伝わるのかも定かではない。たぶん、両方ともかなわないかたちで伝わったりもするだろう。どうあれ、ネット上に置かれた文章はどこかに伝わる。正確性の高低にかかわらず伝わる。 私がインターネットを格的に使い始めた2000年前後だが、そのとき、ネットに書いた文章はボトルメールみたいなもので、自分が書いた文章が伝わる宛先はひとりふたり、多くて十数人の感覚だった。大きなウェブサイトや有名テキストサイトで活躍していた人は、ネットに書いた文章をボトルメールとは思わなかったかもしれない。とはいえ、大きなウェブサイトや有名テキストサイトですら、それらを愛顧している人に文章を伝えるのが専らだった

    伝わりすぎる、伝えすぎる、このネットという場所について - シロクマの屑籠
  • 新型コロナウイルスのせいで消耗している - シロクマの屑籠

    体力も気力もなくなった。 疲れて、いる。 原因の見当はついている。 だいたい新型コロナウイルス(COVID-19)騒動のせいだ。 この騒動によって私は消耗し、体力も気力も出なくなってしまっているのだと思う。 この騒動が間近なところにやってきたのは2月中旬ぐらいからだ。職場でも対策について話し合われるようになった。もちろん、自分の職場にはこれに対抗する設備や人員が無い。しかし医療機関である以上、そのような患者さんに遭遇してしまう可能性もゼロとは言えない。そういった「もしも」についての話し合いは、2月15日ぐらいまでは「念のため、用心として」といった趣だったが、ここにきて、俄然、真剣みが増してきた。 それと精神科・心療内科のフィールドには、少数ながら「世間の不安なニュースに弱い人」が混じっていたりする。不安が主な症状の患者さん、被影響性の強い患者さんのなかには、新型コロナウイルスの騒動を非常に

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  • 『レイフォース』のサントラと、物語体験メディアとしてのゲームについて - シロクマの屑籠

    ゲームサントラ語り・「ダライアス外伝」オリジナルサントラについて: 不倒城 以前、しんざきさんが1994年のシューティングゲーム『ダライアス外伝』について語ったことがあった。リンク先は、その時の文章だ。 『ダライアス外伝』はゲーム自体がよくできていると同時に、すごく印象的な音楽に心奪われるゲームで、およそゲームセンターに似つかわしくないBGMを聞きながらシューティングゲームとしてのダライアス外伝を楽しんだものだ。 ダライアス外伝 アーティスト: ゲーム・ミュージック,ZUNTATA出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 1994/11/18メディア: CD クリック: 7回この商品を含むブログ (12件) を見る で、リンク先にもあるように、そのサントラ盤にはユング心理学を援用した細かい解説が載せられていて、サントラを読むとBGMゲームの辻褄がますます合い、『ダライアス外伝』という

    『レイフォース』のサントラと、物語体験メディアとしてのゲームについて - シロクマの屑籠
  • むしろ「バカッター」が少ないことに驚く - シロクマの屑籠

    俗に言う「バカッター」は学校教育の敗北でもある。気がする。 - パパ教員の戯れ言日記 リンク先の記事は、学校の先生によって書かれた「社会問題になるようなSNSへの書き込み(いわゆるバカッター)は学校教育の敗北ではないか」という記事だった。とても真摯なご提言だと思う。 しかし、私はいわゆるバカッター騒ぎには反対の印象を持っている。 バカッター騒動があるたび、若者のネットリテラシーの不足を嘆く声が聞かれるし、それはわからない話でもない。後述するように、若者のネットリテラシーの啓発には私も賛成だ。 だからといって、一握りのバカッターが若者のネットリテラシーの主要な問題をあらわしているとは思っていないし、いまどきの若者はそれなり頑張ってネットにらいついているのではないかとも思う。 「バカッター」の水面下に存在するトラブル バカッターは、一夜にしてインターネットじゅうの噂になる。一件のバカッター案

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  • 「ガチャは悪い文明」だとやっとわかった - シロクマの屑籠

    界隈では「ソーシャルゲームはガチャで派手に儲けている」と耳にするし、それは事実らしい。しかし、私はお金のあまりかからない部類のソーシャルゲームを、あまりお金のかからない遊び方で遊んでいたので、「射幸性」だの「依存性」だのと言われてもイマイチ実感が乏しかった。 『FGO』にしてもそうで、ガチャは初期投資の金額だけで十分と感じていた。メインストーリーを進めるにつれてサーヴァント*1がどんどん強くなり、★1~★4のサーヴァントもちゃんと活躍してくれるおかげで詰まる気配が無かった。そのうえ、ストーリーが進むと聖晶石*2がどんどん手に入り、戦力が増強できる。 「メインストーリーで得られる聖晶石と、ごく稀に出てくる★5サーヴァントがいれば、とりあえずゲームストーリーを進めるには問題ない。だから『FGO』は無課金~微課金で完結できるゲームだ。めちゃくちゃ課金してガチャを回している人達は、どこかおかしな遊

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  • 『「若者」をやめて、「大人」を始める──成熟困難時代をどう生きるか?』を出版します - シロクマの屑籠

    このたび私は、「若者」から「大人」に変わっていく、境目の時期についてのを出版します。 はじめに 各章紹介 人生の少しだけ先のことについて、考えてみませんか 「若者」をやめて、「大人」を始める 「成熟困難時代」をどう生きるか? 作者: 熊代亨出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2018/02/11メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る 定価:1500円(+税) 単行(ソフトカバー): 240ページ 出版社: イースト・プレス  ※表表紙はこんな感じ 発売予定日:2月11日 はじめに 人間は、子どもとして生まれ、やがて「若者」になり、いつか「大人」の仲間入りをして、最後には年老いて死んでいきます。 最近は健康なお年寄りが増え、アンチエイジングも盛んになりましたが、それらをもってしてもこの順番は覆せません。生まれが早い人から歳を取り、年老いた者から順番に死んで

    『「若者」をやめて、「大人」を始める──成熟困難時代をどう生きるか?』を出版します - シロクマの屑籠
  • インターネットの自由と世間様 - シロクマの屑籠

    これに類することは沢山の人が書いているし、私だって書いていそうだけれども、反復的になったって構わないから書いておく。 たぶん、昔インターネットをはじめた人が考えていた自由とは、「自分の表現したい事を、誰にも文句を言われることなく表現できる」自由だったのだと思う。少なくとも私がネットサーフィンしていて感じたのは、それだった。あとは「表現されているものを誰にも文句を言われることなく閲覧する自由」。世間に対する呪詛も、いかがわしいエロも、書いたって構わないし眺めたって構わない――「インターネットは自由だ」と言った時に多くのユーザーが無意識のうちに含意していたのは、表現するにせよ、閲覧するにせよ、そういった「誰にも文句を言われることがない」という修飾語のついた自由だった。イコールではないけれども「無責任」というレトリックにも近かったかもしれない。 現在もインターネットには表現の自由がある、と思う。

    インターネットの自由と世間様 - シロクマの屑籠
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    popup-desktop 2016/04/02
    「現在のインターネットの自由とは、「自分の表現したい事を、あらゆる人に検閲される前提で行使する自由」であり、「あらゆる価値観の見ず知らずの人間から批評されることを前提とした自由」」
  • みんな、睡眠習慣を舐めている――非効率な生活リズムと、その世代間伝達について - シロクマの屑籠

    昨日(1月8日)の『NHKクローズアップ現代』は、不登校の影で広がる子どもの睡眠障害をとりあげていた。精神科/心療内科の臨床現場でよく見かける風景であり、啓蒙によって改善する余地の大きな分野だけに、問いかける値打ちの高い内容と思った。 ひとことで睡眠障害と言っても、色々なものがある。重篤な精神疾患の随伴症状のひとつのこともあれば、加齢が関与していることもある。比較的若い人の場合、睡眠習慣の問題や生活リズムの問題が主因になっている(概日リズム睡眠-覚醒障害:CRSWD)症例がかなり多く、私自身、番組内容にそっくりなケースに遭遇したことがある。 睡眠を大切にしていないのは子どもだけではない。親が睡眠習慣を軽んじていて、子どもの睡眠習慣の面倒をみていなかったり、深夜の活動を励行していることすらある。中高生に23〜24時まで勉強を続けさせ、しかも朝早くに起こして活動させ……そんな事をしていれば日中

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  • ファスト風土には「趣味の奥行き」が無いんですよ。 - シロクマの屑籠

    ここは退屈迎えに来て (幻冬舎文庫) 作者: 山内マリコ出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2014/04/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (24件) を見る ファスト風土はなぜ“退屈”なのか? この疑問について、以下のブログで「生産なき消費は退屈」という視点が書かれていた。 『ここは退屈迎えに来て』ーーファスト風土の“退屈”から抜け出すには - (チェコ好き)の日記 とりあえず人間というのは、「消費」するだけだと退屈する生き物なのではないか、ということがこの小説を読むとわかります。 http://aniram-czech.hatenablog.com/entry/2014/09/28/113710 この「生産なき消費は退屈」という視点、郊外に住んでいる人にはだいたい当てはまっていると思う。ただし、大都市圏、特に東京の趣味人には必ずしも当てはまらない。 実際、『ここは退屈迎えに来

    ファスト風土には「趣味の奥行き」が無いんですよ。 - シロクマの屑籠
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    popup-desktop 2014/09/30
    「ファスト風土の消費には奥行きが無いけれども、そこに「退屈」する人もいれば全然「退屈」しない人もいて、むしろ後者のほうが多数派」
  • メンタルが弱ってくると、インターネットが難しくなる - シロクマの屑籠

    今日、こんなメンションをtwitterで見かけて、あれっ?と思った。 そうだ、艦これ地獄で把握してなかったんだけど大阪方面の水害で知事閣下とか市長猊下はなんか面白いことやった?(適切な対処は期待してないし無理なので報告不要) 2014-08-11 13:29:41 via OpenTween 上記のtwitterアカウントのFTTHさんは、「用心深い、安全なインターネット」が得意な人物だ。ところが今日のFTTHさんは、いつになく冗談がきつい事をtwitterに書き込んでいらっしゃった。居酒屋談義ならともかく、パブリックなインターネット、それも2014年のインターネットでこんな事を書いてしまうと、“世間が黙っちゃいない”だろう。実際、はてなブックマーク上には「これがネット脳」「関西の水害を期待する関東民」といったメンションが書き込まれている。 あの、メタで安全圏なインターネットの得意なFTT

    メンタルが弱ってくると、インターネットが難しくなる - シロクマの屑籠
  • 本物のダライアスが帰ってきた!――ダライアスバーストAC - シロクマの屑籠

    ダライアスバースト アナザークロニクル オフィシャルサイト 弾幕シューティングにうんざりしていた人には朗報。 専用筐体の、物のダライアスが帰って来た! 海棲生物がボスで、横長のゲーム筐体でさえあればダライアスか?否!最高のグラフィック・最高のサウンド・びっくりさせられる攻撃・意欲的なトライアルが詰め込まれていてはじめて、ダライアスはダライアスと呼ぶに相応しい。そんな、タイトーが気を出して創ったとしかいいようがない作品に、2010年に遭遇できるとは夢にも思わなかった。長年シューターやっててよかった! 【良かったと感じた点】 難易度がはっきり示されていて、Easy,Normal,Hardの看板に偽りが無いので安心して遊べる。アイテムの出現頻度が高く、弾消し効果のある攻撃が豊富なので、かなり遊びやすい。 今回の新機軸である、バースト攻撃(特に設置バーストやバーストカウンター)を使いこなせるよ

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