「勃興するブルーライト文芸」と題し、新たなムーブメントの誕生を追う本連載。 スターツ出版の歴史に迫りながら、その歴史の中で醸成されてきた企業風土が業績アップの追い風になっていることを聞いた前回(「恋空」のスターツ出版がスゴいことになっていた)に続き、今回も同社の代表取締役社長である菊地修一氏へインタビュー。 中高生向けのレーベルでのマーケティング戦略から、スターツ出版の「読者」に寄り添う出版戦略をひもといていく。 TikTokで大バズりした『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』 ――スターツ出版の「スターツ出版文庫」は、とくに中高生を中心に、TikTokで人気を博していますね。TikTokで盛り上げようという意識は最初からあったのでしょうか? 菊地:まったくありませんでした。TikTokのすごさに気づいた最初の作品は、『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』です。2016年の発売で、
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