今年最大のベストセラー「もしドラ」の編集担当者、ダイヤモンド社の加藤貞顕さんの講演が、昨日、六本木アカデミーヒルズで行われたので聞きに行った。 「もしドラ」の正式な署名は「もしも高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」。初版1万部から始まったこの本は、発売まもなくテレビや新聞で取り上げられ、150万部のミリオンセラーに。その相乗効果でダイヤモンド社から出ている本家ドラッカーの本も50万部売れたという。 厳しい出版不況下、加藤氏はどうやって「もしドラ」を150万部も売ったのか。以下、そのエッセンスを箇条書きでお伝えしたい。 1.「1%の法則」で最初からミリオンセラーを取りに行く 加藤氏は「1%の法則」という自説を作った。これは「読者対象の1%が本当に買ってくれる」というもので、「1億人を相手にできる本ならば100万部売れる」という。最初から100万部を狙うためには