笑いと遊び心は先天的な特質として、我々の脳に元から備わっているようです。 ドイツのベルリン・フンボルト大学(HU Berlin)で行われた研究によって、ラットの脳内に「笑いと遊び心」を制御する脳回路が発見されました。 この脳回路はラットが笑い声をあげながら遊んでいるときに顕著に活性化しており、脳内に刺し込んだ電極から活発な信号が観測されました。 一方、この脳回路を破壊したところ、ラットはくすぐられても笑い声をあげなくなり、遊びに対する興味が失われてしまいました。 研究者たちは「遊び」は怒りや恐怖と同じく、専門の脳回路が存在する本能的な行動であり、人間を含む他の動物にも同様の仕組みが存在する可能性があると述べています。 しかし、そもそもなぜ私たち動物たちは、遊ぶように進化したのでしょうか? 研究内容の詳細は2023年7月28日に『Neuron』にて公開されています。