リーグトップの与四球率の低さ、痛打の危険が高い真ん中への投球を避ける制球力の高さが、今季の田中の強さにつながっている 【写真は共同】 シーズン24連勝をマークし、2013年プロ野球の主役となった東北楽天・田中将大。この1年だけでも、ピンチでの粘り強さやスプリットの威力など、田中に関する多くのデータを各メディアで目にした。特にピンチでの粘り強さについては、すでに語り尽くされてしまった感すらあるほどだ。 そこで本コラムでは、これまであまり取り上げられてこなかった田中の“制球力”について探りたい。剛腕のイメージが強いだけに注目されづらい部分だが、これも田中にとって大きな武器である。 制球力を測る一般的な指標として、9イニングあたりの与四球数を表したデータ「与四球率」がある。失点を防ぐ上でも重要とされている指標だ。田中はこの与四球率が昨季0.99、今季1.36と、2年連続でリーグトップ(規定投球回