<世の中ナビ NEWS NAVIGATOR> <1面からつづく> ◇加速する省内統制 面談報告義務化「厚労相は偏屈亭主だ」 仕事始めの1月4日朝、長妻昭厚生労働相は年頭訓示をしようと厚労省2階大講堂の壇上に立った。ところが多くの職員は距離を置き、長妻氏との間に空間が広がった。 「もうちょっと(前に)……。最近は怖くありませんので」 珍しい長妻氏のジョークに、会場にはややこわばった笑いが起きた。 空前の歳入不足の中、10年度予算編成を終えた長妻氏は昨年12月28日、全局長を集め慰労の昼食会を開いた。 1500円の折り詰め弁当代は出席者の自腹、領収書も渡す「長妻流」ではあったが、「皆さん、お疲れ様でした。予算編成ではお世話になりました」と長妻氏からねぎらいの言葉があったことに、日ごろ叱責(しっせき)されるばかりの局長たちはみな耳を疑った。仕事の話も一切なく、出席者からは「政権交代で(厚労省の雰