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2009年6月16日のブックマーク (10件)

  • 飯田隆「展望 言語論的転回の世紀の後で」(下): 分析哲学書評

    第三に、ウィトゲンシュタインをどうしたいのかという疑問が残る。私から見て、飯田の世代の日人哲学者たちがウィトゲンシュタインに対して示す畏敬の念は十分には実感しにくいものである。 以下はあくまで私見だが、一般の読者のために説明すると、日人の分析哲学者はおおよそ3世代に分けることができると思う。関東圏では、第一世代は戦後の日で分析哲学を築いた、石黒ひで(元慶大)、大森荘蔵(元東大駒場)、黒田亘(元東大郷)といった人たちである。第二世代はその弟子にあたり、現在の哲学界の主力部隊である、飯田隆(慶大)、丹治信春(日大)、野矢茂樹(東大駒場)など。さらにその人たちに学んだ若手の第三世代には、柏端達也(千葉大)、金杉武司(高千穂大)、松阪陽一(首都大)等がいる。私もこの中では第三世代に属する。(なお、ここにあげた人々は私がたまたま思い出しただけであり、あげなかった方々と何か比較したわけではない

  • 飯田隆「展望 言語論的転回の世紀の後で」(上): 分析哲学書評

    飯田隆「展望 言語論的転回の世紀の後で」(『岩波講座哲学03言語/思考の哲学』岩波書店2009年p. 1-12) 内容 一 言語論的展開と言語哲学 二 自然哲学の哲学的探究 三 ウィトゲンシュタインの影 評者による要約 言語論的転回のもとでの哲学は次の二つの主張によって特徴づけられる。一つは「哲学の問いは、言語の論理の誤解から発生する」であり、もう一つは「哲学への問いへの答えは、言語的な事柄についての考察を通じて得られる」である。第一の主張に関係する哲学は、二つの言語哲学に分けることができる。一つは来の言語哲学であり、指示、真理、意味についてのアプリオリで理論的な研究である。これには、フレーゲ、ラッセル、タルスキ、クワイン、クリプキ、パトナムらの業績が含まれる。もう一つは哲学的言語学であり、自然言語についての必ずしもアプリオリでない研究である。これには、オースティン、グライス、ストローソ

  • "使いやすさ"への取り組み / 第9回 書籍名:エモーショナル・デザイン | ricoh JAPAN

  • チョコミント味のドリンク、森永乳業「チョコミントオレ」試飲レビュー

    チョコミントといえばアイスのフレーバーとしては一般的なのですが、ドリンクとしてはかなり珍しいもの。そのチョコミントフレーバーのドリンクを森永乳業が6月16日から期間限定で発売開始したので早速飲んでみました。果たしてどれぐらいミントの味が出てるのでしょうか。 詳細は以下から。 森永乳業株式会社【ニュースリリース】“チョコミント”がドリンクに?!やすらぎのあじわい「チョコミントオレ」6月16日(火)より新発売のお知らせ 緑と茶色をあしらったチョコミントらしいデザインのパック。 「やすらぎのあじわい」なのだそうです。 内容量は500ml。結構たっぷり入っています。 ミント風味の香料を使用。 200ml当たりのエネルギーは123kcal。 コップに注ぐとこんな感じ。液色は薄い茶色でした。緑色ではないのがちょっと残念。 味はチョコミルクにミントの後味を加えたような感じになっていて、アイスのようなチョ

    チョコミント味のドリンク、森永乳業「チョコミントオレ」試飲レビュー
  • ウェブはバカと暇人のもの ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書) 作者: 中川淳一郎出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/04/17メディア: 新書購入: 35人 クリック: 977回この商品を含むブログ (218件) を見る 内容(「BOOK」データベースより) 著者はニュースサイトの編集者をやっている関係で、ネット漬けの日々を送っているが、とにかくネットが気持ち悪い。そこで他人を「死ね」「ゴミ」「クズ」と罵倒しまくる人も気持ち悪いし、「通報しますた」と揚げ足取りばかりする人も気持ち悪いし、アイドルの他愛もないブログが「絶賛キャーキャーコメント」で埋まるのも気持ち悪いし、ミクシィの「今日のランチはカルボナーラ」みたいなどうでもいい書き込みも気持ち悪い。うんざりだ。―書では、「頭の良い人」ではなく、「普通の人」「バカ」がインターネットをどう利用しているのか?リアルな現実を、現場の視点から描写する。 これ

    ウェブはバカと暇人のもの ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
  • ほんだな - FC2 BLOG パスワード認証

  • ナシーム・ニコラス・タレブ『ブラック・スワン』(望月衛訳)上・下 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ

    ご恵贈いただきました。ありがとうございます。原書はいうまでもなく国際的なベストセラーになり、「ブラック・スワン」は根源的な不確実性を喧伝したにもかかわらず、今般の世界金融危機を当てたとして世間を騒がせてもいる問題作です。 確かに読み物としては一級品ですが、たぶんこのはこれから誉める人とかとりあげる人も多いでしょうから、正直な感想を書いてしまいます。「冗長で退屈」。それがこのにもっともふさわしい形容です。正直いって、上巻はほとんど「スワンはすべて白い、という全称命題ありき。でも黒いスワンがあらわれた。こういう事象は根源的な不確実性であって、通常の経済予測ではとらえられない」という思想をいろいろなエピソードをもとに展開しています。タレブのとしては前作の『まぐれ』の方が個人的には面白かったですね。タレブのはいつもあまり僕には合わないのです。 ところでタレブよりも知的に洗練されていて、さら

    ナシーム・ニコラス・タレブ『ブラック・スワン』(望月衛訳)上・下 - Economics Lovers Live 田中秀臣のブログ
  • 日本の女が好きである。 - 情報考学 Passion For The Future

    ・日の女が好きである。 『美人論』の井上章一による美人とそうでない人の研究。 著者は、外国人に日政治や社会を批判されても反感がおこらないが、日の女はぶさいくだと言われれば立腹してしまう自分に気がついたという。「日政治や社会は、すこし愛していない。ああ、おれが心から愛しているのは、日の女だったのか」。美人をめぐる社会学の論考集である。 著者は相変わらず美人の変遷を追いかけている。ここでは古墳時代から中世まで遡って考えたとき「高松塚美人も樹下美人も、みな下ぶくれにえがかれている。源氏物語絵巻も、その点はかわらない。みな、おむすび顔になっている。だが、どうだろう。あんな顔面をもった人間は、ほんとうにいたのだろうか。」と問題提起する。 そして絵画類から美人史を復元する試みは、「セーラームーン」の絵を見て20世紀には顔の二割を占めるような大きい目が美人の条件だったとするのと同じだと指摘

  • リスクにあなたは騙される:「恐怖」を操る論理 - H-Yamaguchi.net

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  • 生徒「百円やるさかい、ジュース買うて来い」…教師のとるべき対応は?~『教育をぶっとばせ』 岩本 茂樹著(評者:後藤 次美):日経ビジネスオンライン

    ビジネスの世界に限らず、私たちの生活では、さまざまな暗黙のルールがコミュニケーションの潤滑油として機能している。初対面の商談で「はじめまして」と言葉を交わしながら名刺を交換するとか、(たとえ大してお世話になってなくても)メールの文頭に「いつもお世話になっております」と打つとか、数え上げればキリがない。 そうした暗黙のルールが機能せず、初対面の相手に「はじめまして」と声をかけたのに、相手が目すら合わせずこちらを無視したとしたら、評者ならば二の句が告げずに呆然としてしまうに違いない。 書の著者が、17年4カ月の教師生活を経て、初めて夜間定時制高校の教室に足を踏み入れた瞬間は、まさにそんな状況だった。 いや、状況はもっと苛酷だ。なにせ著者に向かって生徒から投げかけられた言葉が 「おい、岩。百円やるさかい、ジュース買うて来い」 である。 さすがに、ベテラン教師の著者もパニック状態に陥る。〈教師

    生徒「百円やるさかい、ジュース買うて来い」…教師のとるべき対応は?~『教育をぶっとばせ』 岩本 茂樹著(評者:後藤 次美):日経ビジネスオンライン