ソロモン周辺海域で共同訓練する(左から)ソロモン諸島海上警察の巡視船タロ、米海軍の沿海域戦闘艦オークランド、海上自衛隊の護衛艦きりさめ=2022年8月(海上自衛隊提供) 政府は令和6年度、安全保障分野での協力強化を目的とした自衛隊による能力構築支援を太平洋島嶼(とうしょ)国のソロモン諸島と東アフリカのジブチで初めて実施する方針を固めた。政府関係者が31日、明らかにした。経済支援をてこにインド太平洋地域やアフリカで影響力を増す中国に対抗するため、支援強化によって日本の存在感を高める狙いがある。 自衛隊による能力構築支援は、平成24年度から東南アジアを中心に計16カ国・1機関で実施。ソロモン諸島は太平洋島嶼国で3カ国目、ジブチはアフリカで初の実施国となる。 令和4年12月に策定した国家防衛戦略では、ソロモン諸島を含む太平洋島嶼国を安保上の「重要なパートナー」と位置付けた。平成23年に海外で初め