インターネットも、お前が言うなって時代に、とうとうなってしまったね。だけど、こうやって、僕みたいな無辜の下層民でも、自由に散文を書ける。 それだけで幸せじゃないか。 やっぱり、ブログの規約やグーグルのポリシーをリスペクトしてよかったよ。こう見えて僕は、一線を超えないように、はしこい子猿のようにふるまってきた。 それが今日の安泰に繋がっているんだ。 お金もいらない。 名声もいらない。 僕は、ペン習字の美文字でも、流麗な毛筆でもない、デジタルなゴシック体が好きなんだよ。それを、雨粒が頬へ落ちるように、ぽつり、ぽつり、打ちこんでいく。 そして僕はひとりで文章を書く。 多くの職業ライターや、ブロガーと呼ばれる人々は、けっきょくのところ、換金可能な見返りのためや、自己実現のために文章を書いている。 周りの反応を気にして、読者のためにモノを書いている。 それは、多くの人にとって言葉が、意思を伝達する記