検討の結果、アイフォン7の導入は見送ることにした。このたびの見送りはごく私的で、かつ希少な理由によるものなので、アップル社には訴訟を起こすようなことのないようお願いしたい。もともと僕はスマートフォンで人生を革命された人間ではない。なので条件反射的に新型アイフォンに熱くなれない。愛用しているアイフォン6がまだまだ元気というのもある。だがそれらは決定的な理由ではない。私事で申し訳ないが、僕はケータイ時代から新機種を手に入れるたびに自分の尻を記念撮影している。なお、ここでの尻は臀部ではなく穴を意味している。15、6年前にジェイフォンから写メ機能が搭載されたケータイが出たときの衝撃を僕は忘れることができない。当時、駆け出しの営業マンとして走り回っていた僕は、忙しい毎日を送る一方で、永遠に続くような退屈な日常に怯えていた。その退屈さに光を当てたのが写メだった。写メ付携帯を買った日の夕べ、僕はなにか大