欧州において「一般データ保護規則(GDPR)」が2018年5月に発効される。それ以降、広告業者は特定の同意を得ない限り、個人を対象にマーケティングを行えなくなる。しかし、米国に本拠地を置くベンダーのなかには、GDPRは国際問題ではなく地域の問題だと見て、対応を先延ばしにしているものもいるという。 世界最大級のデジタルマーケティング・カンファレンス「dmexco」が9月13日・14日、ドイツのケルンで開催された。参加者たちは、あと1年もしないうちに欧州で発効する「一般データ保護規則(General Data Protection Regulation:以下、GDPR)」について、できれば触れたくないと誰もが思っていた。 dmexcoにやってきた米国企業の幹部の多くにとって、警告のドラムビートはある種、目覚まし時計のベルになったかもしれない。GDPRが発効する2018年5月以降、広告業者は、デ