GoogleやFacebookらを相手に、GDPRの施行日に提起された「同意の強制」に関する4件の訴訟。企業対個人の「利用規約に同意」方式による契約の是非が問われることになりそうです。 GDPRが禁じた「同意の強制」とは 本メディアでも何度かに分けて取り上げてきたGDPR(General Data Protection Reguration、一般データ保護規則)。データ主体としての個人の人権を尊重し、企業が無断で個人データを取り扱うこと、そして特にEU圏外への個人データを移転することを原則禁止とする法令です。 当然、個人データをできるだけ自由に取り扱いたい企業としては、この原則を覆すべく、個人からデータの取得と利用の同意を取り付けようと試みます。しかし、GDPRは、こうした個人からの同意の取り付けに関し、 強制を受けない(freely given) 特定の(specific) 情報提供を受