■ゼロから始めなければ進歩はない 1995年のテレビ放送からいまだ人気が衰えないアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」。昨年9月に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」として10年ぶりの新作映画が公開された。4月25日の特装版に続き、5月21日に通常版DVDを発売するキングレコードの常務、大月俊倫さん(46)。総監督の庵野秀明(あんの・ひであき)氏(47)と組み、テレビ放映時からプロデューサーとして「エヴァ」を支えてきた。その道程を「誰もが逃げているところ、誰もいないところから始めた」と振り返った。 「新世紀エヴァンゲリオン」は、思春期の最中の14歳の少年、碇(いかり)シンジが「エヴァ」に乗り込み、「使徒」と呼ばれる敵と戦う物語。「人類補完計画」や「死海文書」などオカルト的な謎と知識がちりばめられ、ストーリー展開と相まって爆発的な人気を呼んだ。