アニメ監督・富野由悠季の(色んな意味での)偉大さについて異論を挟む者はいないだろう。 しかし「小説家」富野由悠季はというと必ずしもそうではない。 いや、むしろ「文章が粗い・構成が雑」と、いわゆる「ジュニアノベル」の代名詞として自称「活字愛好家」たちの批判に晒されることが多かった。 しかし、角川がまだSFやファンタジーを「スニーカー文庫」ではなく「角川文庫」から出版していた頃からこの「ジュニアノベル」の代表的作家であり、かつジャンルを定着させた功労者として・・・少なくともその歴史的意義は評価されてしかるべきだろう(そういえばこのジャンルの十八番「西欧風ファンタジー」をアニメに持ち込んだのも御大将でしたね) 今回の特集はそんな御大将の「小説」を特集します、最近「∀」の映画版関係でメディアへの露出が多いですし。 なんせ私・善良な市民は御大将がこれまで綴られてきたおよそ60冊の