■創作体験が培う批評眼 東京芸術大学が昨年春、大学院に設置した映像研究科の校舎は横浜にある。その港を望むビルの一室で、アニメーション専攻学生の修了制作に向けた企画説明が行われていた。学生が話し終えると、4人の教授が講評を加えていく。 「音の変化がないと単調になってしまう」 「絵を動かすことで物語を説明しないと」 教授の一人、山村浩二さん(44)はアニメーション作家として世界に知られている。落語を題材にした「頭山」(2002年、10分)で国際的なアニメーション映画祭のグランプリを6つも獲得し、第75回米アカデミー賞にもノミネートされた。フランツ・カフカが原作の「カフカ田舎医者」(07年、21分)も7つのグランプリを受賞するなど数多くの賞に輝いている。 ◆すそ野を広げたい 国際的な受賞は60以上、回顧上映も30カ国に達している。昨年10月のブラチスラバ・アニメーション・ビエンナーレ(スロバキア
Mさん話「ガンダムとエヴァ②スポンサー」の続き。 (http://cost-off.seesaa.net/article/113010701.html) Mさん話「ガンダムとエヴァ③続・スポンサー」 「昔はさあ、そんなにスポンサーもうるさくなかったんだよ」 「今と違って口出さなかったんですか?」 「昔のおもちゃって似てればいいじゃんぐらいだったんだよ。 今みたいにアニメを完全再現!なんて凝ってなかったよ。 それがアニメ観て育った世代がおもちゃ会社に入ってるから、思い入れがすごいんだよ。 きっちりおもちゃでも再現したいって言うし、それだとおもちゃにしやすいようなデザインに変更ってこともあるからね。変形ギミックとかもおもちゃにする場合を考えないといけなくなった」 「あー、そうなると影響でかいですね」 「そういう意味では、1stガンダムはそんなにスポンサーうるさくなかったみたいでやりやすかったと
現在、日本のみならず、全世界が経済危機という名の荒波に飲み込まれているわけだが、そんな時代状況だと、今後日本はいったいどんな国になっていくのだろう、というような日本の行く末のことを考えないではいられない。しかしながら、このような懸念を、僕は、昨日や今日になって急に抱いたわけではなく、90年代後半からずっと抱き続けてきたと言える。経済的な繁栄が頭打ちした日本に明るい未来はないのではないか、という不安をずっと抱き続けてきたのだ。 しかし、そもそもの日本国というものを考えたときに、日本というのは、豊かな国であるというよりも、どちらかと言えば、貧しい国と言えるのではないだろうか? こういうことを、僕は、しばらく前から、考え続けている。もちろん、日本は経済的に豊かな国であったし、現在もそうだと言えるだろう。そういう点では、日本はまったく貧しくはないわけだが、しかし、そのような経済的な豊かさすらも、日
「イノセンス」公開時に編まれたアニメ雑誌等に掲載された自作アニメ映画に関する対談+エッセイ+インタビュー集。対談相手は、宮崎駿、大森一樹、安彦良和、今関あきよし、河森正治、光瀬龍、金子修介、今関あきよし、長部日出雄、池田敏晴、富野由悠季、本広克行、沖浦啓之、山田正紀など。とくに宮崎駿氏は、書簡のやり取りと3度の対談をしており、非常に面白い。 あとがきにも「その時々で言っていることが全然違う(笑)。ただ、いろんなことを信じてやってきたんだな、と思った。一貫して変わらないものが多少なりともあるなら、本としてまとまるかな、というのが実感です」と話しているとおり、一つ一つのことが、その時代を反映しており、ある種の時代の流れというものが読めます。そして、アニメについて、結構率直に述べています。 ところで私が変わらないものと感じたこととして、以下のようなことを言っているのが嘆息します。『うる星やつら2
つい『アベニールをさがして』3回目を読了。今回読み終わって、一つ確信を持つようになったのは、この作品は『∀ガンダム』と強く繋がっている。アイデアだけじゃなく、コンセプトも多く共通しているから、もし『V』以前と『∀』以後の富野作品の「変化」というか富野本人の「転向」を探したいのなら、この俗称病気三部曲は絶対に欠かせないものです。 さっそく書きたいけど、先日一連の記事ですでに気力を使いきったから、今日は世界初!(たぶん。人物紹介なら見たことありますけど)『アベニールをさがして』登場機体一覧説明を公開します。まあぶっちゃけまだ考えを整理していませんからの代原みたいなモノ。ここ数日はかならず書きますから、肝心の部分はちょっと伸ばさせていただきます。 また、以下の内容はかなり偏見ありますから、使用する際はご注意ください。機体以外は加筆するつもりです。 機体 アラフマーン インスパイアー・エンジンを搭
メガミマガジン 3月号 本日発売 ●新房昭之×山本寛 2大アニメ監督スペシャル対談 まとめ 多分、かなり修正されたと思うので、どういう雰囲気の誌面になっているかは分かりませんが、対談自体は同席した一同笑いっぱなしの和やかなムードでした。あまり僕はお役に立てなかった気がするので、以下、記事とはあまり関係ない話を。 以前から、「○○監督らしい表現」とか「脚本が○○さんでは出来が目に見えている」といった言説に違和を感じていた。まるで監督と脚本家の二人だけでアニメをつくってるみたいだから。 以前、あるアニメの脚本を読んで、「実に○○さんらしいギャグだ」と書いたら、「それは別の脚本家の方が考えたギャグなんです」と訂正を求められたことがあった。脚本家は個人作品を書く「作家」ではなく、プロデューサーや監督、他の脚本家が打ち合わせでポツリと口にした要求まで拾い上げて、なるべく尺に(予算に)合わせる「会計係
前半の続き。 かなり厳しい言葉が飛び出します。 何となくサンライズ、でも何かができそうなところ 安彦 さっき佐々門さんが言ってたけど、僕も先日「安彦さんは、もう幼児ものはやらないんですか」。ときかれましてね。とんでもない誰が決めたんだ、僕だってやりたいですよ。でも、周囲で、ラベルをはってくるわけ。外部の人にそう見られるのはいいけれど、内部で決めてしまうのはいけないことだと思いますよ。 山浦 それとどれをやっても、やっていることはかわりないんですよね。ターゲットだとか、ポイントの差はあっても、全体での面白くすることとか、ドラマづくり、アニメートすること自体は、かわりないわけですよ。それに、今はガンダムがスポットを浴びてはいますが、これが何年も続くとは思えませんしね。 富野 あと1年ももてばいい方です(笑)。 安彦 それより先は、知ったことか……(笑)。 山浦 やはり、長くもたせることは、む
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