第189回 コンテ用紙に向かう勇気 〜「映画的」って? 今、出崎統監督作品劇場版『AIR』を観つつ、この原稿を書いてます だいぶ以前にも書いたと思いますが、コンテって本数切れば切るほど次が不安になってゆくもんで……あ、自分だけかもしれませんが。やっぱり8〜9割がルーチン・ワークでも残り1割〜2割は「何か新しいモノを……新しいがムリならせめて変なモノを!」と考えて試行錯誤するのがコンテ作業です。すべて(10割)をルーチンで描ける方は月4〜5本ペースでコンテ切って家でも建つんでしょうが、自分はそれほど器用じゃないし、1〜2割の「新しいモノ、変なモノ」を生み出す事は苦しくもあり逆に楽しくもあるわけで、その部分はどーしてもとっておきたいんです。でも、それが観る人に受け入れてもらえるかもらえないかは、回が増すほど不安もつのるばかり。 そんな時いつも繰り返し観るのが出崎作品 です! 出崎アニメはコンテ