◆◆◆◆◆骨董魔術論◆◆◆◆◆ ■ ブ ル ト ン と ブ ル ト ン シュールレアリズム*1よりは、ダダイズム。アンドレ・ブルトンの名は知っていても、僕はトリスタン・ツアラびいきだった。 シュールレアリズムの噂を初めて耳にしたのは、僕の疾風怒涛時代の十六の時、新宿のロック喫茶「ソールイート」で知り合った二歳年上の早稲田*2の菅原YOUくんからだった。 1960年代末期、ロンドンの音楽シーンはローリングストーンズを長男とすれば、三人のアンダーグラウンドな兄弟たちが後に控えていた。 一人目は、発狂したシド・バレットのいたピンク・フロイドであり、二人目はヒッピーカルチャーの優しい衣をまとった無国籍音楽派のインクレティブル・ストリングス・バンド。そして三人目が怪獣の名前を借りたティラノザウルス・レックスだった。 「ライド・ア・ホワイトスワン」が深夜放送のラジオでかかりはじめ、YOUはティラノのア