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ブックマーク / jun-jun1965.hatenablog.com (4)

  • ミラーマン対シルバー仮面 - jun-jun1965の日記

    最近、『シルバー仮面』のDVDを観ている。私の世代の男子の多くは、ミラーマンとシルバー仮面という、日曜七時という同じ時間帯に放送されたうち、『ミラーマン』を選んだだろう。1971年1月に『宇宙猿人ゴリ』が始まって以来の第二次怪獣ブームは、一年をへずして、二作の競合という事態を生み、翌年四月には『ウルトラマンA』の裏番組に『変身忍者嵐』をやるという状況を招く。この場合ももちろん私は大多数と同じように『A』を観たわけだが、たぶんテレビ局的に、裏へぶつけろといった命令が下るのだろうが、観る側からすると迷惑である。何しろビデオもない当時で、テレビは一家に一台が普通だった。もう、どっちかを選ばなければならないのである。 あとになって「シルバー」は再放送で観たが、今回きちんと観てみて、渋いし、大人の鑑賞に堪えるドラマが、佐々木守、市川森一、上原正三らによって作られていると感じはしたが、わずか11話で「

    ミラーマン対シルバー仮面 - jun-jun1965の日記
    prisoner022
    prisoner022 2009/09/03
    1971年というのはしかし、妙に「暗い」年だった。『帰マン』も『スペクトルマン』も暗かった。
  • ビルドゥングスロマン? - jun-jun1965の日記

    大学生のころ、児童文学のサークルで『ガンダム』の話をしていて、私が、いやあほかの男を好きになっているミライさんを見守るブライトがいいですねえ、と言ったら、某先輩があははと笑って「ブライトが一番成長してないじゃない」と言ったので、ほお、と思った。 主人公が作中で「成長」するのを、ドイツではビルドゥングスロマンといい、日教養小説などと訳されるがこの訳は変で「成長小説」とでもしたほうがいいだろう。 しかし「大正教養主義」とかいってバカにされるように、この理念は概して古いとされているのだが、小説であれドラマであれ、作中人物に「成長」を求める人は、一般人はもとより、文学研究者の中にもけっこうな数いる。実にふしぎでならない。たぶん、文学のよく分かっていない高校教師あたりが教えるのだろう。まあしかしその背後には依然としてヘーゲル的、明治的な立身出世主義とか、近代の前へ前へ主義とかいうものがごてごてと

    ビルドゥングスロマン? - jun-jun1965の日記
    prisoner022
    prisoner022 2009/08/18
    「大正教養主義」とかいってバカにされるように、この理念は概して古いとされているのだが、小説であれドラマであれ、作中人物に「成長」を求める人は、一般人はもとより、文学研究者の中にもけっこうな数いる。実に
  • ダグラムの感動 - jun-jun1965の日記

    私は『太陽の牙ダグラム』が好きだった。ちょうど私の予備校生時代から大学二年にかけて放送されていた。おもちゃが売れたため異例の延長になったが、アニメ評論家の間ではひどく評判が悪いという、『ガンダム』や『イデオン』とは逆の結果となった連続アニメだった。 これは、地球連邦からの独立戦争を描いたもので、主人公の少年は、連邦評議会議長の息子でありながら、独立軍に身を投じるという役回り。ヘルムート・ラコックという冷徹な政治家が悪役で出てきたが、これはいいキャラだった。他の戦争ものロボットアニメに比べて、「政治」が描かれる比重が高かったのも、私が気に入った理由だが、それも当時の評論家からは、大人が見ても感心するほどには描かれていないなどと散々に言われていた。しかし富野アニメの、未来社会なのに一族が王族のように軍事司令官をやっているというファンタジー的な設定に比べて『ダグラム』はよりリアルで、言いがかりで

    ダグラムの感動 - jun-jun1965の日記
    prisoner022
    prisoner022 2008/11/15
    高橋良輔監督の仕事らしい、地味だが野心的な実験作だったなぁ。だけど私はやっぱりボトムズのほうが好きだった。もちろんダグラムももっと再評価されるべき。
  • 読んだけどつまらなかったよ - jun-jun1965の日記

    ちょいと前の日経新聞で佐々木敦とかいう人が、今の小説はダメだと言う人がいるが、読まずに言うのはおかしい、と言っていたのだが(ただし取材記事)、うーん具体的にどこのどなたさんが、読まずにそういうことを言っているのか、ちと教えて欲しいのであるが、別に私は今の小説がダメだとは言っていないし読んでもいるのだが、これは佐々木なるお方が推奨する古川日出男とかを読まねばならんのだろうと思って読み始めたが、三島賞受賞作は実につまらなかった。この人は通俗作家らしいので、そっちの代表作らしいアラビアなんとかの「大仰文体」に、またかとうんざりさせられた。 「大仰文体」は擬古典的なところもあるので、起源を探れば、中世の軍記物語や浄瑠璃にまで遡るし、歴史小説や大河ドラマ、ファンタジーやSFにも淵源するだろうが、私がはっきり最近の大仰文体の始祖と思えるのは、富野喜幸(由悠季)で、1979年のノベライゼーション『機動戦

    読んだけどつまらなかったよ - jun-jun1965の日記
    prisoner022
    prisoner022 2008/09/08
    はっきり最近の大仰文体の始祖と思えるのは、富野喜幸(由悠季)で、1979年のノベライゼーション『機動戦士ガンダム』に始まるだろう。富野の文章が大仰なのはよく知られている
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