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ブックマーク / merubook.hatenablog.jp (2)

  • パオロ・マッツァリーノ『つっこみ力』 - Sound and Fury.::メルの本棚。

    ◆パオロ・マッツァリーノ『つっこみ力』ちくま新書、2007年2月 けっこう面白い。批判や否定よりも「つっこみ力」の必要性を説く。 批判や否定の言辞は、相手の間違いを指摘してつぶしていくだけだ。つっこみはそうではない。つまらない「ボケ」も、つっこみ次第では面白くなる。そうすれば、たしかに議論が広がっていくかもしれない。「つっこみ力は、場を盛り上げようというサービス精神と自己犠牲の精神が息づいている点で、批判や批評、メディアリテラシーとは一線を画します」(p.63)というが、これらの精神は何かを議論する場では重要だなと思う。 また、「メディアリテラシーや論理力がなかなか受け入れられないのは、それを使う人たちの態度が間違っているからなんです。そこにあるのは容赦のない否定ばかりで、愛がありません。権威に刃向かう勇気がありません。そしてなにより、笑いがなく、つまらない」(p.103)という言葉から、

  • 身近なところから - Sound and Fury.::メルの本棚。

    身近なところから哲学は始まるとよく言われるが、昨今の情報論、データベース論が実は日常生活に深く関わる重要な問題であったのだなと実感する出来事が最近あった。 というのも、今、私が住んでいる市は4月から指定ゴミ袋制(有料制)に変わるのだが、住民登録している世帯のみ指定袋の一定枚数の無料交換券が得られる。だが、住民登録していない人はもらえませんとのこと。だから、買って下さいという。まあ、たしかに住民登録していなければ、住民サービスが受けられないのは当然のことなのだろうが、なんだか釈然としないものが残る。 それは結局、住民登録というデータの登録がここでは問題なのだ。要するに、データを他人に(あるいは国家に)預けなければ、人は人として認めてもらえないのである。極端に言えば、私たちの生きている世界はこういう仕組みになっているのだ。サルトル風に言えば、データは実存に先立つということになるだろうか。もちろ

    身近なところから - Sound and Fury.::メルの本棚。
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