2月15日(ブルームバーグ):イングランド銀行(英中央銀行)のキング総裁は15日、ユーロ圏債務危機の脅威から英国の「緩慢で不確実な景気回復」を守る必要があれば、英中銀は量的緩和策をさらに拡大することができるとの見解を示した。 同総裁はロンドンで記者団に対し、量的緩和策の拡大が望ましいと判断すれば、「実施は確実に可能だ」と発言。資産買い取りプログラムを通じて取得した英国債が市場のほぼ3分の1の規模であることについて、「高い数値だが3分の1に過ぎない。市場の英国債の規模は常に膨らんでいる」とし、「現実的に限界はまったくないと考える」と続けた。英中銀はこの日、四半期物価報告を発表した。 英経済が昨年10-12月(第4四半期)にマイナス成長となったことを受け、英中銀は今月、資産買い取りプログラムの規模を3250億ポンド(約40兆円)に拡大した。 キング総裁は「回復の道は緩慢で不確実となる公算