8月7日(日)に放送された第31回は、慶長3年(1598)8月の、羽柴(豊臣)秀吉の死去が扱われていました。この後は、秀吉死後における徳川家康と石田三成との激しい権力闘争が展開していくことになります。 今回は、その序章のようなかたちで、秀吉の遺言状の作成をめぐる両者の動きがありましたね。もちろんこれはフィクションですが、実際に残る遺言状から、このようなドラマを創る三谷さんの作劇力の凄さをあらためて感じました。 秀吉は、死後の政治体制として、「五大老・五奉行制」をとります。ドラマでも扱われていましたね。ただしドラマのなかでは、「五大老」の部分、「老(おとな)衆」と言い換えています。「五大老」の呼称は学術用語としては定着してはいるのですが、「大老」というのは江戸時代の用語で、この時代には相応しくないからです。実際には「五人の衆」と呼ばれていましたが、奉行との違いを出すために「老」と呼ぶことにし
脚本の三谷さんいわく、出浦昌相とは、「沈黙の中にもみなぎる殺気と色気を備え、男の孤独感がにじみ出る人物」だそうです。『真田丸』の登場人物の中で、汚れ役となり一番人を殺めているのは出浦でしょう。芯のしっかりした、筋道を通す男気あるサムライです。三谷さんからは、「それほど名が知られていない戦国武将・出浦昌相を一緒に有名にしていこう」とも言われています。自分も斬られ役をやりながら経験を積み、徐々に大きな役をいただけるようになって、ようやく顔と名前が一致する役者になりつつあります。出浦とはそういう発展途上なところが重なるので、寺島進と出浦昌相の知名度を共に上げていこうという一心で頑張っています。 現在52歳なのですが、これは自分の父が亡くなった年齢です。ですから個人的に特別な思いがあり、父ができなかったことを息子が頑張らないといけない、と思っています。『真田丸』でいい役をいただき、役者人生の後半戦
第31回「終焉(しゅうえん)」で描かれた『豊臣秀吉の遺言』をめぐる石田三成と徳川家康との攻防。その真実、そして、制作舞台裏について、『真田丸』で時代考証を担当していただいている国文学研究資料館特定研究員・丸島和洋先生にお話をうかがいました。 Q.秀吉の遺言って、本物が残っているんですよね?! 豊臣秀吉の遺言に関する文書は、主要なものとして現在3点が残されています。ところが、互いの内容にちょっとズレがあるとされています。そこで、そのズレをお芝居にしたいと、プロデューサーの吉川さんから相談を受けました。 Q.残されている3点とは、どのような文書なのでしょうか? まず1点目は、五大老の一角であった毛利家の文書に残されているもので、秀吉の自筆の遺言状の写しです。今回ドラマで取り上げられているのはこの遺言状で、史料に基づいて、再現していただいています。 次に2点目は、五奉行の一角であった浅野家に伝わ
http://alderamin.net/ (c) 2015 宇野朴人/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/「天鏡のアルデラミン」製作委員会
『エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明が脚本・総監督を務めた『シン・ゴジラ』が公開4日間で興収10億円を超える大ヒットを記録している。一部には「明快な怪獣映画が観たかった」「政治の話が中心で内容的に子どもには理解しづらい」といった否定的な意見はあるものの、全体的な観客からの作品評価はおおむね高く、ネット上では興奮した様子で早くも複数回観たと語る観客の口コミも散見される。 また、シネコンでの1日の上映回数も非常に多く、さらに4DX、IMAXといった、鑑賞料金の高いプレミアムシアターで観たいという声も高まっていることから、1989年以降に製作された『ゴジラ』シリーズの中では最大のヒット作となった1993年の『ゴジラVSモスラ』(配給収入22億円=推定興収38億円)、さらには1998年に制作されたハリウッド版『GODZILLA』(配給収入30億円=推定興収50億円)を超える興行成績も期待されてい
(C)2016 TOHO CO.,LTD. 前回の記事:君は「シン・ゴジラ」を見たか。 「こんなに恐いゴジラは久しぶり」 爺 いやあ、恐かった。映画館でこんなに恐い思いをしたのは、何年ぶりだろう? 後輩 「シン・ゴジラ」ですか? 爺 そう。わしゃ君の年齢の2倍ぐらいの年数、映画を見ているが、今度のゴジラは恐かった。こんなに恐いゴジラを見たのは、昭和29年の第1作以来じゃよ。 後輩 見てらっしゃるんですか!? 最初の「ゴジラ」を映画館で!! 爺 当時わしは子供だったけど、故郷で親父と一緒に、満員の映画館で見たよ。その時も、ゴジラがぬっと海中から姿を現す、あのシーンの音楽とゴジラが恐くて恐くて・・。 後輩 だったら「シン・ゴジラ」も恐かったですか? 爺 確かにゴジラの造型は恐かったけど、映画としては面白かった!!ゴジラ・シリーズでこんなに面白い映画は、第1作以来じゃないか? 後輩 そこまで誉め
(C)2016 TOHO CO.,LTD. 【ネタバレ禁止バージョン】 アメリカ映画はゴジラと向き合っていない。 先輩 もう見たかね? 「シン・ゴジラ」は。 女の後輩 まだなんです。これから行こうかなあ、と。 先輩 そりゃあ、なるべく早く見たほうが良いよ。 女の後輩 そもそもなんで、日本のゴジラ映画は12年も作られなかったんですか? 先輩 最後に放った「ゴジラ/ファイナル・ウォーズ」があまりヒットしなかったからなあ。それと今回新作を作ったのは、やっぱりハリウッド・ゴジラを意識して、ということはあると思うな。 女の後輩 ハリウッド・ゴジラというと、一昨年公開された「GODZILLA/ゴジラ」のことですか?ギャレス・エドワーズ監督の。 先輩 そうそう。ただ、常々思っていることなんだが、アメリカ映画界はゴジラ映画に正面から向き合っていないね。 女の後輩 どういうことですか? 先輩 ギャレス・エド
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