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Scienceとbookに関するprisoneronthewaterのブックマーク (11)

  • 書評 「「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた 「ネコの空中立ち直り反射」という驚くべき謎に迫る 作者:グレゴリー・J・グバーダイヤモンド社Amazon 書は物理学者であるグレゴリー・グバーが「ネコひねり問題」について語ったになる.「ネコひねり問題」というのは,「ネコは逆さ向けにして落とされても空中でうまく身体をひねって脚から着地するが,物理学的に考えてみて,なぜ,どのようにしてそのようなことができるのか」という問題だ.書店でこのを見かけて最初に感じたのは,ネコは頭からひねってその後身体全体の向きを変えることができるが,それだけの問題をどうやったら一冊のにまで膨らませることができるのだろうかということだ.そしてそれに興味を引かれて購入して読んでみたものだが,この「ネコひねり問題」には何重にも絡まる謎があって,どうしてなかなか奥深く面白い.原題は「Falling Felin

    書評 「「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 書評 「進化政治学と平和」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    進化政治学と平和 科学と理性に基づいた繁栄 作者:伊藤 隆太芙蓉書房出版Amazon 書は進化政治学者伊藤隆太による3冊目の進化政治になる.伊藤は1冊目の「進化政治学と国際政治理論」では国政政治理論の古典的リアリズムを進化心理学的知見を基礎に進化リアリズム*1として再構築し,(ネオリアリズムの立場から見ると不合理な)戦争開始決定を部族主義,過信,怒りなどの概念を用いて説明してみせた.2冊目の「進化政治学と戦争」においては進化リアリズムの基礎的知見を人間行動モデル*2として提示し,ヒトには戦争することに使われる人間性が備わっているとする「戦争適応化説(個人レベル,集団レベルの抗争を可能にする心理メカニズムを奇襲と会戦に分けて説明するもの)」を提示した.2冊とも科学哲学的に実在論に立っていることを強調している.そして今回の「進化政治学と平和」においてはやはり実在論を強調しながら新しく進

    書評 「進化政治学と平和」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 理性は自然に反している(『啓蒙思想2.0』読書メモ①) - 道徳的動物日記

    啓蒙思想2.0―政治・経済・生活を正気に戻すために 作者:ジョセフ・ヒース NTT出版 Amazon 「ポリティカル・コレクトネス」をテーマとしたの執筆をそろそろ格化したいので、参考文献のひとつとしてジョセフ・ヒースの『啓蒙思想2.0』を数年ぶりに読み返しはじめた。 冒頭で気付かされたのは、ヒースによる理性の議論はピーター・シンガーが『話の拡大』で行っていた議論とかなり似たところがある、ということ*1。 『啓蒙思想2.0』の第一章における、「理性が私たちに備わっている理由」や「合理的思考の特徴」に関する議論は、以下のようなものだ。 私たちの理性の能力は、他の目的を達成することを意図した適応の副産物であるに違いない。すなわち、われわれ霊長類の脳は合理的思考用にデザインされてはいない。 (p.61 - 62) このことは、啓蒙思想の理想をアップデートするとなったときに非常に重要だ。理性は自

    理性は自然に反している(『啓蒙思想2.0』読書メモ①) - 道徳的動物日記
  • 行動経済学の『ずる』は予想以上に不合理 - 本しゃぶり

    ダン・アリエリーの論文の一つに再現性が無い。 調査の結果、データが全部捏造されたものだという。 どうしてこうなった。 ダン・アリエリーへの疑い ベストセラーとなった行動経済学に『予想どおりに不合理』がある。このブログでも何度かお勧めしているで、読んだ人も多いだろう。 予想どおりに不合理  行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 作者:ダン アリエリー早川書房Amazon 書の著者、ダン・アリエリーが共著者である論文について、データ捏造の疑いがかけられ話題となっている。 実験の主導者であるアリエリーは、「データが捏造されていること」については同意しているが、問題のデータは研究パートナーの「保険会社からもらったもの」であり、自分および共同執筆者たちはプライバシーの観点からデータ収集・データ入力・データのマージには関与していないと言っている*1。 件はデータの不正を暴く過程が面白

    行動経済学の『ずる』は予想以上に不合理 - 本しゃぶり
  • 「恋愛」とは自然なものなのか(読書メモ:『女と男のだましあい:ヒトの性行動の進化』) - 道徳的動物日記

    女と男のだましあい―ヒトの性行動の進化 作者:デヴィッド・M. バス メディア: 単行 原著は1994年、邦訳も2000年とかなり古く、進化心理学ののなかでは「古典」の部類に入るものだ。そして、古典なだけあって、進化心理学の考え方のなかでももっとも基となる部分が詳しく紹介されているところが参考になる。 タイトル通り、人間の男女の性行動について、繁殖を成功させるための「戦略」という観点から分析する議論が主となっている。 ・冒頭の、「恋愛」や「愛情」の自然性(実在性)を論じる箇所はとくに興味深い。 さらに問題を複雑にしているのは、愛情というものが、人間の生活のなかで中心的な役割を果たしていることだろう。恋愛という感情を体験しているとき、人間はその虜となってしまう。また、愛情を向ける対象が存在していないときには、恋愛の空想が頭のなかを占めてしまう。愛ゆえの苦悩は、おそらく他のどんなテーマに

    「恋愛」とは自然なものなのか(読書メモ:『女と男のだましあい:ヒトの性行動の進化』) - 道徳的動物日記
  • 『10万個の子宮』 村中璃子さん : エンタメ・文化 : 読売新聞オンライン

  • 外来種は本当に悪者か? フレッド・ピアス著 - 日本経済新聞

    書は、侵入してくる外来種を「敵」とみなし、外来種を根絶して自然をもとに戻すことを大目標とする環境保全のあり方に警鐘を鳴らす。著者は、世界のさまざまな場所の自然の成り立ちを分析し、「手つかずの」自然などというものは存在しないことを示す。なぜなら、過去数千年をとれば、人間が何らかの手を加えなかったところはないし、もっと遠い過去までさかのぼれば、氷河期などの気候変動で自然は変化してきた。つねに変化し

    外来種は本当に悪者か? フレッド・ピアス著 - 日本経済新聞
  • ママパパ必読のバイブル! 子育て界のトンデモをまとめて検証した『子どもを守るために知っておきたいこと』 - wezzy|ウェジー

    2016.08.21 ママパパ必読のバイブル! 子育て界のトンデモをまとめて検証した『子どもを守るために知っておきたいこと』 インターネットによって情報があふれかえる今、〈科学的根拠のない効果効能を謳う物件〉が続々と発生しています。主観による判断が大部分を占めるスピリチュアルな物件の場合は人が納得してれば他人がとやかく言う必要はありませんが、健康問題がからむ物件となると別問題。さらにそれらの通称〈トンデモ〉が子育て界へ及ぶと、問題は拡大していきます。子育て真っ最中の親は混乱し、子どもが被害をこうむるからです。 この夏、13人の専門家によって書かれた『各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと』は、そんな罪深き〈育児界周辺に出回るデマ〉を、幅広く解説しています。同書に取り上げられている物件は、育児章では自然分娩や母乳・体罰・紙オムツなど、医学章ではワクチンやフッ素、発達障

    ママパパ必読のバイブル! 子育て界のトンデモをまとめて検証した『子どもを守るために知っておきたいこと』 - wezzy|ウェジー
  • 「隠れていた宇宙」書評 別世界夢想する、先端物理の理論|好書好日

    隠れていた宇宙 上 (ハヤカワ文庫 NF <数理を愉しむ>シリーズ) 著者:ブライアン・グリーン 出版社:早川書房 ジャンル:SF・ミステリー・ホラー 隠れていた宇宙 上・下 [著]ブライアン・グリーン あのとき別の選択をしていれば——人生は常に後悔に満ち、人は常にあり得たかもしれない別の世界を夢想する。そして星の彼方(かなた)や次元のひだの向こうに、その別世界が実在してほしいと願う。無数の小説映画のテーマとなったそんな夢が、書の第一のテーマだ。 書の描く最先端の物理学モデルによれば、無限の変奏を繰り広げる無限の宇宙がある——それも九通り。が、そこにでかけることはおろか、その様子を見ることも通信もできない。モデルが「ある」と言うだけだ。さて、それは当に「ある」のか? それが書第二のテーマとなる。 著者グリーンは現役物理学者で名科学ライター。これまで超ひも理論や時空論の発展を活写す

    「隠れていた宇宙」書評 別世界夢想する、先端物理の理論|好書好日
  • 初歩から最先端の成果までを実に平易に説明、日本の研究水準紹介としても有益。あとは値段さえ…… - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    自己変革するDNA 作者: 太田邦史出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2011/01/21メディア: 単行購入: 29人 クリック: 1,105回この商品を含むブログ (5件) を見る みすず書房で「画期的概念の創出へ」などと帯の背に書いてあるもんで、また例によってDNAのトンデモ解釈に変な現代思想をからめて悦に入ってるようなアホダラ経じゃねえだろうなあ、と警戒して読みはじめたが、まったくの杞憂。実にすばらしい。 DNAとは何か、という初歩の話を、ワトソン=クリックのエピソードもからめて楽しく説明、その後だんだん高度な内容にまで入る。DNA修復の話と時差ぼけ解消の日向ぼっこの関係、有性生殖の意義など、おもしろい話も(ちゃんとまじめな内容と関連づけて)満載。そして、その有性生殖の話を一つの核に、遺伝子の組み換えと、書のタイトルでもある自己変革につながるあたりは、面倒な話を当にわ

    初歩から最先端の成果までを実に平易に説明、日本の研究水準紹介としても有益。あとは値段さえ…… - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • SYNODOS JOURNAL : Bad Science 「デタラメ健康科学---代替療法・製薬産業・メディアのウソ」に寄せて 菊池誠

    2011/5/2319:43 Bad Science 「デタラメ健康科学---代替療法・製薬産業・メディアのウソ」に寄せて 菊池誠 2010年夏、日学術会議がホメオパシーについての会長談話を発表した。ホメオパシーには効果がないから、医療に使うべきではない、というのがその内容。 ホメオパシーは200年ほど前にヨーロッパで始まった民間療法(代替医療なんていうしゃれた言いかたもある)のひとつだ。そういう特定の民間療法に学術会議会長がわざわざコメントを発表するなんて、異例の事態なのだけど、それくらい、学術会議はホメオパシーの流行に危機感を持ったわけだ。なにしろ、ホメオパシーに頼って、きちんとした医療を受けなかったばかりに、亡くなった人もいるというのだ。 健康や医療は怪しい話の宝庫だ。当はなんの専門家ともいえないような人たちが、専門家のような顔をしてテレビや雑誌で無責任な思いつきを話し、みんなが

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