地域住民を対象とした大腸がん検診で、早期に便潜血検査を受けた人は、その後の大腸がんによる死亡リスクが14%低下していたことが、スウェーデンで行われた前向き観察研究(*1)で明らかになりました。 検診を早く受けた人とそうでない人で、大腸がんによる死亡を比較 世界各国で行われている住民健診のメニューには通常、大腸がん検診が含まれています。公費を使った検診に利益があるか否かは、「そのがんによる死亡を減らせるかどうか」を基に判断します。そこで今回、スウェーデンの研究者たちは、住民を対象とする大腸がん検診を新たに開始した地域で、実際に大腸がん死亡率が低下したかどうかを調べることにしました。 対象となったのは、スウェーデン住民の約25%が居住するストックホルム-ゴットランド地域で2008年に始まった、大腸がん検診プログラムの参加者たちです。このプログラムでは、地域在住の60~69歳の住民に、隔年で10
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