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Scienceとreviewに関するprisoneronthewaterのブックマーク (7)

  • 書評 「「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた 「ネコの空中立ち直り反射」という驚くべき謎に迫る 作者:グレゴリー・J・グバーダイヤモンド社Amazon 書は物理学者であるグレゴリー・グバーが「ネコひねり問題」について語ったになる.「ネコひねり問題」というのは,「ネコは逆さ向けにして落とされても空中でうまく身体をひねって脚から着地するが,物理学的に考えてみて,なぜ,どのようにしてそのようなことができるのか」という問題だ.書店でこのを見かけて最初に感じたのは,ネコは頭からひねってその後身体全体の向きを変えることができるが,それだけの問題をどうやったら一冊のにまで膨らませることができるのだろうかということだ.そしてそれに興味を引かれて購入して読んでみたものだが,この「ネコひねり問題」には何重にも絡まる謎があって,どうしてなかなか奥深く面白い.原題は「Falling Felin

    書評 「「ネコひねり問題」を超一流の科学者たちが全力で考えてみた」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 書評 「進化政治学と平和」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    進化政治学と平和 科学と理性に基づいた繁栄 作者:伊藤 隆太芙蓉書房出版Amazon 書は進化政治学者伊藤隆太による3冊目の進化政治になる.伊藤は1冊目の「進化政治学と国際政治理論」では国政政治理論の古典的リアリズムを進化心理学的知見を基礎に進化リアリズム*1として再構築し,(ネオリアリズムの立場から見ると不合理な)戦争開始決定を部族主義,過信,怒りなどの概念を用いて説明してみせた.2冊目の「進化政治学と戦争」においては進化リアリズムの基礎的知見を人間行動モデル*2として提示し,ヒトには戦争することに使われる人間性が備わっているとする「戦争適応化説(個人レベル,集団レベルの抗争を可能にする心理メカニズムを奇襲と会戦に分けて説明するもの)」を提示した.2冊とも科学哲学的に実在論に立っていることを強調している.そして今回の「進化政治学と平和」においてはやはり実在論を強調しながら新しく進

    書評 「進化政治学と平和」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 「恋愛」とは自然なものなのか(読書メモ:『女と男のだましあい:ヒトの性行動の進化』) - 道徳的動物日記

    女と男のだましあい―ヒトの性行動の進化 作者:デヴィッド・M. バス メディア: 単行 原著は1994年、邦訳も2000年とかなり古く、進化心理学ののなかでは「古典」の部類に入るものだ。そして、古典なだけあって、進化心理学の考え方のなかでももっとも基となる部分が詳しく紹介されているところが参考になる。 タイトル通り、人間の男女の性行動について、繁殖を成功させるための「戦略」という観点から分析する議論が主となっている。 ・冒頭の、「恋愛」や「愛情」の自然性(実在性)を論じる箇所はとくに興味深い。 さらに問題を複雑にしているのは、愛情というものが、人間の生活のなかで中心的な役割を果たしていることだろう。恋愛という感情を体験しているとき、人間はその虜となってしまう。また、愛情を向ける対象が存在していないときには、恋愛の空想が頭のなかを占めてしまう。愛ゆえの苦悩は、おそらく他のどんなテーマに

    「恋愛」とは自然なものなのか(読書メモ:『女と男のだましあい:ヒトの性行動の進化』) - 道徳的動物日記
  • 外来種は本当に悪者か? フレッド・ピアス著 - 日本経済新聞

    書は、侵入してくる外来種を「敵」とみなし、外来種を根絶して自然をもとに戻すことを大目標とする環境保全のあり方に警鐘を鳴らす。著者は、世界のさまざまな場所の自然の成り立ちを分析し、「手つかずの」自然などというものは存在しないことを示す。なぜなら、過去数千年をとれば、人間が何らかの手を加えなかったところはないし、もっと遠い過去までさかのぼれば、氷河期などの気候変動で自然は変化してきた。つねに変化し

    外来種は本当に悪者か? フレッド・ピアス著 - 日本経済新聞
  • 『「知」の欺瞞:ポストモダン思想における科学の濫用』 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    アラン・ソーカル,ジャン・ブリクモン[田崎晴明・大野克嗣・堀茂樹訳] (2000年5月24日刊行,岩波書店,東京,xxviii+338+30 pp., ISBN:4000056786 → 版元ページ|正誤表) 元のハードカバー版は今から十年以上前に出版されたが,その後は品切れになっていた.書が今年2月に岩波現代文庫に入るとの情報を得て,ひそかに拍手をしている.イワナミ,えらいっ.文庫の「解説」は誰が書くのだろう? 【書評】※Copyright 2000, 2012 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 第一線の思想家たちの誤思考・迷思考・欠陥思考を指摘いわゆる「サイエンス・ウォーズ」の火ぶたを切った張人とされている、物理学者アラン・ソーカルとジャン・ブリクモンの話題の書『「知」の欺瞞』がようやく日語で読めるようになった。社会構築論を標榜するポ

    『「知」の欺瞞:ポストモダン思想における科学の濫用』 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek
  • 『サイエンス・ウォーズ』 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek

    金森修 (2000年6月30日刊行,東京大学出版会,東京,458+xxxiii pp.,体価格3,800円,ISBN:4130100858) この際だから,十年前に岩波『科学』に掲載した書評の原稿をアップしておくことにしよう. 【書評】※Copyright 2001, 2012 by MINAKA Nobuhiro. All rights reserved 科学・技術・社会の相互関係を論じる科学論は,科学的営為に関する言説をさまざまなデータから検証することであると私は考えている.確かに,書の第III部で詳細に論じられているように,遺伝子操作・生殖医療・優生学・エコロジー運動など生物学と社会との接点には,科学論が対象とすべき重要な問題群が生まれつつある.“総覧的に見るなら現代の科学論(science studies)は科学史,科学哲学,科学社会学の三つの軸から構成されている”(p.28)

    『サイエンス・ウォーズ』 - leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek
  • 「隠れていた宇宙」書評 別世界夢想する、先端物理の理論|好書好日

    隠れていた宇宙 上 (ハヤカワ文庫 NF <数理を愉しむ>シリーズ) 著者:ブライアン・グリーン 出版社:早川書房 ジャンル:SF・ミステリー・ホラー 最先鋭の物理学者たちがたどりついた多宇宙理論をわかりやすく解説。上では、パッチワークキルト多宇宙、インフレーション多宇宙、ランドスケープ多宇宙などを取り上げる。【「TRC… 隠れていた宇宙 上・下 [著]ブライアン・グリーン あのとき別の選択をしていれば——人生は常に後悔に満ち、人は常にあり得たかもしれない別の世界を夢想する。そして星の彼方(かなた)や次元のひだの向こうに、その別世界が実在してほしいと願う。無数の小説映画のテーマとなったそんな夢が、書の第一のテーマだ。 書の描く最先端の物理学モデルによれば、無限の変奏を繰り広げる無限の宇宙がある——それも九通り。が、そこにでかけることはおろか、その様子を見ることも通信もできない。モデル

    「隠れていた宇宙」書評 別世界夢想する、先端物理の理論|好書好日
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