JR西日本は4月15日の定例社長会見で、人型重機ロボットと鉄道工事用車両を融合させた多機能鉄道重機の試作機が完成したと発表した。その姿が報じられると、鉄道ファン、ロボットファンを巻き込み、SNSは騒然とした。まさしくロボット。SFアニメの世界だった「人型ロボット」だ。 JR西日本が公開した多機能重機ロボット「零式人機 ver.2.0」 架線保守など高所作業用とのことだが、遊び心が過ぎないか。なぜ人型なのか。JR西日本へ問い合わせようとして共同開発パートナーを調べたら、その疑問は愚問だと気づいた。パートナーの「株式会社 人機一体」は、もともと人型ロボット「人機」を研究開発している会社だ。人型ロボットの実用化を模索している開発元と組めば、人型ロボットになる。当たり前のことだった。 それでは、なぜ人機一体は人型にこだわっているか。開発者であり、人機一体の代表取締役を務める金岡博士氏に聞いた。 ■