世界中で新型コロナウイルスが猛威をふるっているなか、勝るとも劣らない脅威が東アフリカと南アジアを襲っている。農作物を食い尽くす「世界最凶」といわれる昆虫、サバクトビバッタの大群だ。 古代エジプトの時代からたびたび大発生して人々を苦しめきたバッタだが、現在、大群がアフリカからアラビア半島を通過、イラン、パキスタンを経てインドに達している。行く先々で農作物や牧草を食い荒らすため、通過された国々は食糧危機に陥っている。 ニッセイ基礎研究所の研究員が「蝗害(こうがい=バッタの食害)がコロナに次ぐ新たなリスクに」という調査リポートをまとめた。いったい世界経済にどんな影響を与えるのか、バッタは日本にまでくるのか? J‐CASTニュース会社ウォッチ編集部は研究員を取材した。 大群が1日150キロを飛行、あらゆる食糧を食べ尽くす 調査をまとめたのは、ニッセイ基礎研究所・経済研究部准主任研究員の斉藤誠さんだ