米石油大手エクソンモービルが保有する世界最大規模の製油所=11月1日、テキサス州ベイタウン(EPA時事) 【ワシントン時事】石油輸出国機構(OPEC)加盟・非加盟の産油国で構成する「OPECプラス」は2日、2022年1月も予定通りに小幅増産を行う方針を決めた。 【写真】石油の国家備蓄を放出する方針を表明する岸田文雄首相 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大が世界経済に及ぼす影響を見極める考え。一方、ガソリン高に苦しむ日本や米国などの消費国は、石油備蓄を放出して価格抑制を図る構えを崩さない。産油国と消費国の神経戦は今後も続きそうだ。 原油相場は、基準となる米国産標準油種(WTI)先物が10月下旬に一時1バレル=85ドル台と約7年ぶりの高値に急伸した。だが、OPEC会合前にバイデン米政権が日本や中国、インドなどの主要消費国を巻き込んで石油備蓄の協調放出方針を表明したことに加え、