南スーダンのジュバで、工事現場の周辺を警戒する陸上自衛隊のPKO派遣隊員=2016年11月、仙波理撮影 「第三国で最初に親しくなる外国人は韓国(日本)人だ」と、何人もの日韓の外交官から耳にした。だが、信頼関係から生まれた協力が、国家のメンツにもまれて無残な結末を迎えることがある。2013年、南スーダンの国連平和維持活動(PKO)の際に起きた弾薬貸与事件はその一例だ。この傷痕は今も癒えていない。何が起き、後に何を残したのか。内閣府国際平和協力本部事務局長だった高橋礼一郎氏(元駐豪大使)が、当時を克明に語った。(牧野愛博) 【写真】2011年に独立した、世界で最も新しい国。南スーダンを写真で見る 13年12月当時、南スーダンには、日本など50カ国以上の約7600人で構成される国連南スーダン派遣団(UNMISS)が駐留し、平和維持活動にあたっていた。首都ジュバで同月15日、クーデター未遂事件が発
(在ロンドン国際ジャーナリスト・木村正人) [ロンドン発]ロシア海軍黒海艦隊旗艦のミサイル巡洋艦モスクワ(約1万2500トン)がウクライナの開発した地対艦巡航ミサイル(ネプチューン)2発によって撃沈された。ウクライナ戦争に与える影響について、香田洋二・元海上自衛隊自衛艦隊司令官に緊急インタビューした。 SNSに投稿された沈没前の「モスクワ」の画像。船体から黒煙が立ち上っている。船体側面には穴が開いているようにも見える ■ 「火災で搭載弾薬が爆発」はあり得ない ――モスクワ沈没の一報を聞いて何を思われましたか。 香田洋二氏(以下、香田) ロシア側は最初、モスクワで火災が発生し弾薬が爆発したと説明したが、軍艦の特性上あり得ない話だと思った。ウクライナ側の対艦ミサイルによる攻撃だと予測できた。軍艦は基本的に武器と燃料と弾薬のかたまりで、その間に人間が寝泊まりしている。このため最大の危険物である搭
ロシア軍の侵攻を受けるウクライナが、米国などから次々に軍事支援を受けて抵抗を続けている。台湾の武力統一を念頭に置く中国とそれに構える台湾、さらに米国は、ウクライナ情勢から何を学び取っているのか。香港の有力英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)の記事からひも解いてみたい。 ◇「台湾の最良の防衛は、台湾人によるもの」 台湾は中国と衝突した場合、自力で戦わなければならない。ただ、非公式ながら緊密な関係にある米国は、台湾に武器やその他の援助を提供するだろう――SCMPは、こうした軍事専門家の見立てを紹介している。 ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、専門家の間では「台湾が中国から攻撃を受けた場合、米国はいかなる反応を示すのか」という議論が活発化している。 台北で今月上旬に開かれたあるセミナーでは、ウクライナ情勢に関するアナリストの見解が紹介されている。 「ウクライナは小国だが、米国製
2021年衆院選で当選を確実にし、笑顔を見せる菅直人氏=東京都武蔵野市で2021年11月1日午前0時32分、小出洋平撮影 立憲民主党最高顧問の菅直人・元首相が、夏の参院選大阪選挙区で立憲候補を支援する党本部の特別職に就いたことが22日、複数の関係者への取材で判明した。大阪を地盤とする日本維新の会への対決姿勢を打ち出す菅氏の希望だったといい、立憲大阪府連も選挙対策本部の「顧問」などに迎える方針。地元組織に所属しない議員が選対組織に関与するのは異例という。 【政治家の失言・問題発言を振り返る】 菅氏は1月、維新創設者の橋下徹氏らの弁舌について「(ナチス・ドイツの)ヒトラーを思い起こす」とツイッター上に投稿した。2月には、カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致計画が進む大阪市の人工島・夢洲(ゆめしま)を視察。その後の街頭演説で「カジノは国民にとってプラスにならない。維新はなんとしてでも実行しよ
神奈川県横須賀市は21日、市立馬堀中学校(同市馬堀町)でプールの給水栓を約2カ月間、断続的に開けたままにしたことで、約423万8千リットル(25メートルプール10~11杯分)の水道水が流出したと発表した。 プール管理の担当教員が水泳の授業での新型コロナウイルス感染を防ぐために、プールの水を常にあふれさせて水質をきれいにする必要があると勘違いしたことが原因。市は上下水道料金の損失額約348万円の半額を、担当教員(約87万円)、校長(約43万円)、教頭(同)の3人に損害賠償として請求した。 市学校管理課によると、プールろ過器を稼働させた昨年6月23日から担当教員が給水栓を開き、休日を含めて24時間プールに水を入れ続けたという。 別の教員が気付いて栓を閉めることがあったが、そのたびに担当教員が給水栓を開いていた。プール開放をしていなかった夏休み中も含め、同年9月3日まで水が出続けていたという。
有機農業に関する講演の機会を得た間宮さん。その内容を要約して紹介します。 日本の有機農業50年史を50分で振り返る、というテーマで講演の機会をいただいた。 1年あたり1分しかない。 客層としては若い方が多く、必ずしも有機農業事情に精通していない。 そういう人にも、2022年の自分たちの立ち位置が見えるようなまとめ方をしてほしい、ただし安易にキラキラした希望を語らず、シビアな現実を突きつけてほしい、とのオーダーだった。 後者はともかく、前者はなかなかの無茶ぶりである。 そんなテーマなら僕よりふさわしい話し手がいるでしょう、と何人かのお名前を挙げたのだが、イデオロギー的な偏りのないフラットな話が聞きたいのだ、と主催者に押し込まれて、結局引き受けることになった。 基礎知識のない方でも全体像をぼんやりとつかめるよう心がけたが、詰め込み感は否めなかった。 まだまだ工夫の余地があったのではないかと悔や
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「私はうそに苦しむよりも、自由に死んだほうがましです」 「軍事侵攻はロシア人にとって“特別な痛み”です」 厳しい弾圧、言論統制の中、ロシアからSNSなどで反戦の声を上げ続けている人たちがいます。そして、政権批判などで1万人以上の人たちが拘束されています。 リスクがありながらもどうして声をあげるのか。今回、SNSを通じて連絡をとり、彼・彼女たちの反戦への思い、生活状況、そして政権による弾圧などについて聞かせてもらいました。 日本からツイッターを通じて連絡をとり、以下の5つの質問をしました。これまでに8人に取材に応じてもらい、4人については4月11日公開した記事でご紹介しましたが、今回は、残る4人の回答を紹介します。 以下の質問をしました。 (1)ウクライナ侵攻についてどう考えますか? (2)2月24日以降、ロシア国内でどのような変化がありましたか? (3)抗議の声を上げることにどのようなリス
ペットとしても飼われている外来種のいわゆるミドリガメについて、生態系への影響があるとして販売や自然に放つことを禁止するための法律が成立した場合に備え、環境省は、飼い主が最後まで責任を持って飼うことを基本としつつ、やむをえない場合は殺処分も必要だとする考えを周知する方向で検討していることが分かりました。今後、是非をめぐって議論になることも予想されます。 外来種でミドリガメとも呼ばれるミシシッピアカミミガメなどについて、国は、飼育は認める一方、販売や輸入、自然に放つことなどを禁止する方針で、必要となる外来生物法の改正案が国会で審議されています。 ミシシッピアカミミガメは110万世帯が飼育しているとされ、ペットとして定着していますが、寿命が40年ほどと長く、法律が成立し自然に放つことなどが禁止されると、飼い続けられるかが課題となります。 このため環境省は、飼い主の対応についての考えを周知する検討
プーチンはKGBを志した理由について、日本で暗躍した工作員、ゾルゲに憧れたからだと語っている。そうした歴史上のスパイが活動した旧ソ連の時代から、彼の国は我が国で諜報を活発に行ってきたのだが、検挙されることはほぼない。何が捜査を阻むのか。 【写真2枚】海上自衛隊の機密情報を盗んだスパイ「ボガチョンコフ大佐」 *** 勝丸円覚(えんかく)氏は1990年代に警視庁に入庁し、2000年代初めから数年前に退職するまで、一貫して公安部外事課で勤務してきたスパイ捜査のプロだ。 以下、その勝丸氏がロシア・スパイの実態を明かしていく。まず、ロシアには諜報機関が全部で三つあるという。 「KGBからの流れをくむSVR(対外情報庁)とFSB(連邦保安庁)。さらに、軍直轄の独立情報機関GRU(軍参謀本部情報総局)です。日本国内で活動する人数は、全体で80人程度。内訳はSVR40人、GRU30人、FSB10人といった
ウクライナ侵攻に関して、「必要以上にロシアを擁護する著名人」がインターネット上で批判されている。特に関心を集めているのは、日本維新の会の参院議員・鈴木宗男氏(74)と、元大阪府知事・大阪市長の橋下徹氏(52)の2人だ。 【写真6枚】廃墟となった街を歩く、1人の子供――士気の低いロシア軍は、ミサイル主体の攻撃に変えたとも報じられている *** それでは1人ずつ見ていこう。まずは鈴木氏だ。時事通信は3月15日、「『ウクライナにも責任』 維新・鈴木氏、ロシア侵攻めぐり」との記事を配信した。 《日本維新の会の鈴木宗男参院議員は13日、札幌市で講演し、ロシアのウクライナ侵攻に関して力による主権侵害や領土拡張は断じて認められないとした上で、「原因をつくった側にも責任がある」と述べ、ウクライナの対応を批判した》 《「(侵攻前に)話し合いを断ったのはウクライナのゼレンスキー大統領だ」と主張した。攻撃が迫っ
ロシアが意外としぶといことが直近の情報で明らかになってきた。 ロシアのプーチン大統領は4月12日に、「ロシアの金融システムは円滑に機能しており、西側諸国の経済的な『電撃作戦』は失敗した」と述べた。ロシア中央銀行は4月8日、2月末に9.5%から20%に引き上げた政策金利を17%に引き下げ、資本取引規制も緩和すると発表した。 【写真】プーチンが狙う「日本の大都市」の名前…核ミサイル爆撃で起こるヤバい現実 通貨ルーブルの対ドルレートはウクライナ侵攻直後から暴落したが、3月下旬以降、侵攻前の水準に戻り、「金融の安定リスクの悪化は止まり、通貨防衛の必要性が下がった」と判断したからだとされている。 ロシアは資源大国として対外収支の黒字を安定的に記録し続けている。 健全財政を極力維持し、準備資産としての金の保有も増加させてきた。このことが功を奏して「ロシアは通貨危機を脱した可能性が高い」との見方が強まっ
マリ中部で、モプティとジェンネを結ぶ道路をパトロールする兵士(2020年2月28日撮影、資料写真)。(c)MICHELE CATTANI / AFP 【4月21日 AFP】西アフリカのマリで、同軍と行動していた「ロシア人軍事教官」1人が路肩に仕掛けられた爆弾の爆発で死亡したことが20日、軍の文書と関係者の証言で明らかになった。 AFPが確認したマリ軍の文書によると、「ロシア人軍事教官」は19日朝、中部モプティ(Mopti)州の町ホンボリ(Hombori)付近で路肩爆弾の爆発に巻き込まれた。同州中部セバレ(Sevare)に空中搬送されたが、後に死亡した。 マリで「ロシア人軍事教官」の死亡が確認されたのは初めて。米仏などはこうした人員について、ロシア民間軍事企業「ワグネル(Wagner)」の傭兵(ようへい)だと指摘しているが、マリ軍事政権は否定している。 セバレの病院関係者は匿名を条件に取材に
高校内での、激しい暴行を捉えた映像が波紋を呼んでいる。 これはFNNが入手した動画。生徒に対する激しい暴行の瞬間が映されていた。 暴行を見た生徒「やばくね」 映像では、後ろ向きに立たせた男子生徒を、男性が何度も蹴っている。 生徒の体は蹴りの衝撃からか、一瞬跳ね上がっているのが分かる。 さらに、別の6秒ほどの動画には、同じ男性が生徒の背中を「ドン」と鈍い音が響くほど、激しく殴りつける様子が捉えられていた。 動画の最後を見ると、周囲には不安そうに遠くから見つめる、複数の生徒の姿が映されていた。 この動画が撮影されたのは、熊本県八代市にある、秀岳館高校。 学校には4月20日夕方、生徒が暴行を受けている動画が、SNSに載せられていると情報が寄せられたという。 動画が撮影されたのは、男子サッカー部の寮の中とみられる。 学校側は動画について「サッカー部のコーチを務める30代の男性が、3年生の生徒を暴行
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><div class=\"naka6-banner\" style=\"margin:0 0 15px;\">\n<p style=\"display:block;margin:0 auto;\"><a href=\"https://www.asahi.com/special/bucha/?iref=kiji_bottom_banner\" style=\"display:block;\"><img src=\"https://www.asahicom.jp/special/bucha/images/banner/bucha-tokusyubanner_660x100.jpg\" alt=\"ウクライナ侵攻
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