ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (464)

  • なぜ植物は異種でも茎や枝がくっつくのか、接ぎ木の秘密に迫る

    接ぎ木は、異なる種類の植物の茎や枝などを切ってつなぎ合わせ、“イイとこ取り”をして農業や園芸に役立てる方法だ。組み合わせにより病気や害虫、連作障害に強くしたり、収穫時期をずらしたりとメリットが大きいという。植物の見事な修復能力をうまく利用しているが、方法が広く知られているわりに、仕組みはよく分かっていなかった。こうした中、奈良先端科学技術大学院大学などの研究グループが、重要なスイッチ遺伝子やホルモンを突き止めるなど、謎の解明を進めている。 切り口の「カルス」どうしてできる 例えばキュウリとカボチャの胚軸(根と子葉の間の茎)に切り込みを入れ、接ぎ木することが広く行われている。別の種をつなぐなんて…何だか荒っぽいことにも思えるが、正しくやれば植物は乗り越えてくれるという。切り口には「カルス」という未分化状態の細胞の塊ができ、切り口をふさいでつなぎ合わさる。カルスはやがて、水分や養分が通る維管束

    なぜ植物は異種でも茎や枝がくっつくのか、接ぎ木の秘密に迫る
    prna79
    prna79 2023/01/07
    異種のつぎ木って動物で言えば異種間移植だもんな。植物では異種の細胞を積極的に排除しないことが,動物では異種の細胞を積極的に排除することが生存に有利だったんだろうか。
  • 健康長寿 科学で老化を止められるか

    イタリア北西部のアオスタにある病院で、新生児のトンマーゾ・チッティが脈拍や呼吸の検査を受ける。現在、先進国で生まれる子どもは極めて高い確率で90代まで生きられる。世界中で高齢化が進む今、老化を遅らせるか逆戻りさせる研究の重要性が増している。(PHOTOGRAPH BY MELANIE WENGER) 1900年以降、世界の人々の平均寿命は2倍以上も延び、健康に長生きすることへの関心が高まってきた。老化を遅らせること、そして若返ることはできるのか? 長寿研究の最前線を追った。 マウスの寿命を延ばすことなら、科学者たちはお手のものだ。 臓器移植手術後に拒絶反応を抑えるために広く処方されているラパマイシンを中年マウスに投与すると、最大60%も寿命を延ばせる。老化細胞を除去する薬を投与された高齢マウスは、同年代のマウスよりはるかに長生きする。糖尿病の治療薬であるメトホルミンとアカルボースの投与や極

    健康長寿 科学で老化を止められるか
    prna79
    prna79 2022/12/29
    “とはいえ虫やマウスでは延命効果が認められても、ヒトに有効とは限らない…今のところマウスの実験で素晴らしい成果を上げた薬で、市場投入にこぎ着けたものは一つもない。”
  • ハワイ島の地下に群発地震源の巨大な「マグマ網」、科学者ら驚愕

    ハワイのキラウエア火山のカルデラで光る溶岩湖。夕方、長時間露光で撮影。(PHOTOGRAPH BY JOE BELANGER, ALAMY STOCK PHOTO) 米国ハワイ島の南岸に近いパハラという小さな町では、数十年にもわたって謎の群発地震が続いている。2015年には地震の回数が1週間に7回前後から34回まで増えた。2018年には、この島のキラウエア火山が過去数百年で最大規模の噴火を起こし、翌年のパハラの群発地震は1週間に500回近くにのぼった。 科学者たちはこのほど、ついにこの地震の震源域を発見した。地殻より深い地下36~43キロメートルのマントルで、網目のように広がるマグマとともにシート状の岩床が折り重なっており、ゆっくりと膨張している。この「パハラ岩床複合体(PSC)」にマグマがパルス的に貫入すると、群発地震が発生するのだ。このような岩床の複合体は、世界で最も大きく最も活動的な

    ハワイ島の地下に群発地震源の巨大な「マグマ網」、科学者ら驚愕
    prna79
    prna79 2022/12/27
    “ハワイのホットスポットはこれまでに129個以上の火山を作り出していて、ハワイ諸島の15個の火山は、その中で最も新しいものだ。それ以前にできた火山の大半は死火山となり、現在は波に侵食されて海中にある。”
  • 巨大隕石から地球になかった「新種」の鉱物を発見、3種類も

    エル・アリ隕石の断片。断面には結晶構造に由来する格子のような模様が見られる。このような模様は鉄隕石によく見られるが、エル・アリ隕石には、地球の自然界では見つかったことのない3種類の新しい鉱物も含まれていた。(ABDULKADIR ABIIKAR HUSSEIN, ALMAAS UNIVERSITY) ソマリアのエル・アリという町のはずれに、牧夫や家畜がのどを潤しに集まる井戸がある。その近くにはかつて、赤みがかった金属質の巨石があった。重さは約15.2トン。ラクダ飼いたちは代々、刃物を研ぐための鉄床(かなとこ)として利用してきた。しかし、この巨石の歴史はさらに古く、太陽系の創成期にまでさかのぼる。 この金属塊は「エル・アリ隕石」として知られ、これまでに発見されている隕石の中では9番目に大きい。地球に落下してきた時期ははっきりしない。 科学者たちは最近、この隕石に、地球上の自然界で見つかったこ

    巨大隕石から地球になかった「新種」の鉱物を発見、3種類も
    prna79
    prna79 2022/12/21
    “この金属塊は「エル・アリ隕石」として知られ、これまでに発見されている隕石の中では9番目に大きい。地球に落下してきた時期ははっきりしない。”
  • 糞激増で寄生虫が激減、ヒマワリの花粉はハチの「虫下し」か

    ヒマワリの花畑で花粉を集めるマルハナバチの一種(Bombus impatiens)。(PHOTOGRAPH BY BILL BERRY, GETTY) マルハナバチなど、花の受粉を媒介する昆虫は、農薬や気候変動、生息地の消失、そして病気といった様々な脅威に直面している。マルハナバチの腸に寄生するクリシジア・ボンビ(C・ボンビ)という原虫(単細胞の微生物)もそのひとつだ。(参考記事:「マルハナバチが絶滅に向かっている、原因は高温」) この病原体には、ヒマワリの花粉が薬のように効く可能性が過去の研究で示されてきたものの、詳しいことはわかっていなかった。だが、2022年1月8日付けで学術誌「Journal of Insect Physiology」に発表された論文によって、驚くほど単純なしくみが明らかになった。 「ヒマワリの花粉をべたハチは大量の糞をします」と、論文の筆頭著者を務めたジョナサン

    糞激増で寄生虫が激減、ヒマワリの花粉はハチの「虫下し」か
    prna79
    prna79 2022/12/21
    マルハナバチが下剤としてヒマワリの花粉を利用し寄生虫感染を減らすという研究について。ヒマワリ花粉の成分ではなく外殻のトゲトゲの物理的な刺激によるという話も面白い。
  • 「人工冬眠」状態が心臓の手術に役立つ可能性、マウスで確認

    長い間、SFや夢の世界の話 脊椎動物の中でも哺乳類は代謝を制御することにより37度前後の体温を保つ。つまり「恒常性維持」の仕組みを持っているが、一部の種は冬の寒冷期や飢餓状態になると自ら代謝を下げて体温を低下させることができる。このように制御された低代謝が休眠で、24時間以内の休眠は日内休眠、季節性の休眠は冬眠と呼ばれる。 冬眠の研究は古く、16世紀ごろにさかのぼるとされるが、心電図や脳波を計測できるようになって研究は進んだ。冬眠する哺乳類は料が不足する寒い時期をしのぐため“省エネ状態”を保ち、栄養が乏しい環境を生き抜く。しかしそのメカニズムはよく分かっていなかった。ましてや冬眠動物の利点を人間の医療に応用する研究は長い間手付かずだった。 SF作品に登場するコールドスリープは、人体を冷凍保存して生命を維持しながら長い間老化を防ぎ、目覚めた時は時間だけが経過する。例えば宇宙船による惑星間移

    「人工冬眠」状態が心臓の手術に役立つ可能性、マウスで確認
    prna79
    prna79 2022/12/21
    “この一連の研究により、多くの哺乳類にあるQ神経を刺激すると通常は冬眠しない動物を人工冬眠させることができることが判明。人工冬眠する実験マウスを手に入れることができたことになる。”
  • オオカミを群れのリーダーにさせる寄生虫、研究で明らかに

    寄生虫がオオカミの行動に影響を与えていることを示す研究が初めて発表された。(PHOTOGRAPH BY SHUTTERSTOCK, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) オオカミに独立を決意させたり、群れのリーダーであることを主張させたりする要因は何だろうか。この疑問は長年、科学者の興味を引いてきた。2022年11月24日付けで学術誌「Communications Biology」に発表された最新の研究によれば、寄生虫トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)に感染したオオカミは、感染していない個体に比べて、群れのトップに立つ可能性が高いという。 この発見は、何が動物の行動に影響を与えるかについて、より幅広く考えることを迫るものだと、研究に参加したキラ・カシディー氏は考えている。氏は米モンタナ州の非営利団体(NPO)イエローストーン・ウルフ・プロジェクトの野

    オオカミを群れのリーダーにさせる寄生虫、研究で明らかに
    prna79
    prna79 2022/12/17
    “トキソプラズマに感染しているオオカミは、感染していないオオカミに比べて、群れから離れる割合が約11倍、群れのリーダーになる割合が約46倍も高かった。” 哺乳類を操る寄生虫。
  • ヒトの精子の減少が加速、70年代から6割減、打つ手見えず

    成熟したヒトの精子を、カラー走査電子顕微鏡で撮影したもの。それぞれの精子は全長が約65ミクロンで、大きく頭(赤い部分)、首、尾(青い部分)に分けられる。(MICROGRAPH BY DR TONY BRAIN, SCIENCE PHOTO LIBRARY) 今から5年前、男性の精子の数が激減しているという研究結果が出され、人類滅亡の危機かと騒がれた。そして今回、新たに発表された研究によって、精子の数はさらに減り、しかもそのスピードが速まっていることが明らかになった。 5年前の研究は、2017年7月25日付けで学術誌「Human Reproduction Update」に発表された。それによると、北米、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランドの男性の精子を分析したところ、1回の射精に含まれる精子の数が1973年から2011年までに50%以上減少していたという。その後、同じ研究者が率いるチ

    ヒトの精子の減少が加速、70年代から6割減、打つ手見えず
    prna79
    prna79 2022/12/17
    “不妊症は主に女性の問題だと思われがちだが、米アイオワ大学先端生殖医療センターの…エイミー・E・T・スパークス氏によると、男性が原因の不妊は女性が原因の不妊とほぼ同じ割合で存在するという。”
  • 東日本大震災から10年で干潟の生きものたちがほぼ回復、仙台湾

    台湾沿いの多くの干潟では、津波で生物種がいったん激減するなどした。今回の津波は干潟の生態系にとっては、復旧しないほど大規模なものだったのか、または一時の撹乱(かくらん)に過ぎなかったのか。その後の変化に生態学の関心が寄せられてきた。 また、ある場所の生物群集は、固有の環境が決める場合と、偶然に先にすみ始めた種が優位を占めて決まる場合があると考えられる。前者なら大災害の後も環境が回復すれば元の種も戻るが、後者の場合、いったん環境が激変すると、回復しても次には別の種が増え、元に戻らないこともある。仙台湾の干潟はどうだったのか。

    東日本大震災から10年で干潟の生きものたちがほぼ回復、仙台湾
    prna79
    prna79 2022/12/14
    “大震災の津波は沿岸の生態系に対して不可逆の変化を与えるほどのものではなかったとの見方に達した。ただ、人手がかかわって環境が大きく変わると、生物群集も戻らない恐れがあることも分かった。”
  • 200万年前のDNAを解読、「失われし極北世界」が明らかに

    グリーンランド北東部の海岸沿いに広がる氷床の一部。高度約1万2000メートルの上空から撮影。DNA断片を解析した結果、今は氷に覆われているこの場所がかつて生命にあふれていたことが示唆された。(PHOTOGRAPH BY NASA ARCHIVE, ALAMY STOCK PHOTO) グリーンランド北部は、北極点からわずか約800キロの、氷に覆われた世界だ。だが200万年前の風景は今とはまったく異なっていた。そこには豊かな森林が広がり、トナカイやげっ歯類、そして驚くべきことにゾウに似た大型草動物マストドンも生息していたことが、最新の研究で明らかになった。(参考記事:「氷に覆われてるのに「グリーンランド」、なぜ?」) 2022年12月7日付けで学術誌「ネイチャー」に発表されたこの研究では、おそらくこれまでで最も古いDNA断片の解析に成功した。その結果、太古の極北の森林における「今まで知られ

    200万年前のDNAを解読、「失われし極北世界」が明らかに
    prna79
    prna79 2022/12/14
    “グリーンランド北部は…氷に覆われた世界だ。だが200万年前の風景は今とはまったく異なっていた。そこには豊かな森林が広がり…そして驚くべきことにゾウに似た大型草食動物マストドンも生息していた”
  • 火星の地下では微生物が今も休眠中? 可能性示唆する研究相次ぐ

    極限環境でも生きられるデイノコッカス・ラジオデュランス(Deinococcus radiodurans)の走査型電子顕微鏡写真。火星にもし生命が存在するとしたら、このような微生物なのかもしれない。(MICROGRAPH BY DENNIS KUNKEL MICROSCOPY, SCIENCE PHOTO LIBRARY) 過酷な世界が広がる火星の表面に、我々が知るような生命が存在できるはずもない。しかし、氷で覆われたその地下では、何億年にもわたって休眠できる微生物が、時折何かのきっかけで目を覚まして増殖しているのかもしれない。 これは一見突拍子もない考えのようにも思えるが、古代の火星に生命が存在した可能性をモデル化したり、地球の研究室や地下で生きる生物の耐性を観察したりして、その可能性がゼロではないことを示唆する研究結果が立て続けに発表された。 もしも初期の火星が温暖だったなら 現在、乾燥

    火星の地下では微生物が今も休眠中? 可能性示唆する研究相次ぐ
    prna79
    prna79 2022/12/14
    “火星の表面に、我々が知るような生命が存在できるはずもない。しかし、氷で覆われたその地下では、何億年にもわたって休眠できる微生物が、時折何かのきっかけで目を覚まして増殖しているのかもしれない。”
  • コロナ後遺症の4割が苦しむ「脳の霧」、脳内伝達の破壊が一因か

    ヒトの神経細胞(ニューロン)は、細胞体、長い軸索、クモのような樹状突起で構成される。神経細胞同士の接合部位「シナプス」によって、神経細胞は互いにコミュニケーションをとることができる。(PHOTOGRAPH BY JAMES CAVALLINI, SCIENCE SOURCE) スウェーデンのカロリンスカ研究所の科学者たちが、脳オルガノイド(実験室で培養した小型の脳組織)に新型コロナウイルスを感染させたところ、神経細胞(ニューロン)間の結合部である「シナプス」の破壊が促進されることが分かった。2022年10月5日付けで学術誌「Molecular Psychiatry」に発表された。 この発見は、新型コロナウイルスがどのようにして中枢神経系に侵入し、病気を引き起こすかについての理解をさらに深めるものだ。ここ2年間で、新型コロナからの回復後も長く持続する神経と行動の問題が報告されてきた。その一つ

    コロナ後遺症の4割が苦しむ「脳の霧」、脳内伝達の破壊が一因か
    prna79
    prna79 2022/12/10
    “その結果、ニューロン同士をつなぐシナプスが過剰に刈り込まれることが、新型コロナ後遺症患者のブレインフォグを引き起こしている可能性があるとの結論が出た。”
  • 藻類が世の中を変えるかもしれない5つの方法

    褐藻類の一種、ヒバマタのX線画像。ヒバマタ科の海藻は、温帯から寒帯の海域で見られる。(PHOTOGRAPH BY NICK VEASEY, SCIENCE PHOTO LIBRARY/GETTY IMAGES) 藻類は両刃の剣だ。 人間の活動と気候変動によって、世界中の海や湖などで藻類の大増殖「藻類ブルーム(水の華)」が起きている。藻類ブルームが発生すると、水域への日光や酸素の供給が妨げられ、生態系全体が破壊されることもある。極端な例では、藻類ブルームから生じる危険な毒素が原因で、人や動物が病気になったり死んだりすることすらある。(参考記事:「生物の大量死招く「海洋熱波」が増加、危惧すべきこれだけの理由」) 一方で、世界の人口が80億人を超える中、藻類はきわめて重要な存在になり得る。藻類は土地も、淡水も、肥料も必要としない作物であり、栄養格差を埋める可能性を秘めている。藻類をうまく活用すれ

    藻類が世の中を変えるかもしれない5つの方法
    prna79
    prna79 2022/12/10
    “2019年に、淡水藻が宇宙に打ち上げられた。国際宇宙ステーション内で宇宙飛行士が吐き出す二酸化炭素を酸素に変換するためだ。”
  • 驚きの「吸血ヒル療法」、養殖事情から治療の様子までをレポート

    ドイツ西部のビーバータールにある養殖施設の医療用ヒル。(PHOTOGRAPH BY TIM WEGNER, LAIF/REDUX) 滑膜肉腫という珍しいがんがある。皮下組織や筋肉などから発生するこのがんにかかったエリー・ロフグリーンさんは2022年の夏、米ユタ大学病院で手術を受けた。ひざの関節にできていた腫瘍を取り除き、骨やひざの筋肉の一部も切除した。代わりに金属製のインプラントを埋め込み、それを覆うように上ももから筋肉と皮膚を移植した。しかし数時間後、組織片が紫色に変わりはじめた。移植した組織が壊死(えし)しつつある兆候だ。 移植片を救うことが何よりも重要だったため、医師たちは驚くべき方法を提案した。それがヒル治療だ。 「当にびっくりしました」と米アイダホ州在住で31歳のロフグリーンさんは振り返る。「最初に聞いたときは、それだけは勘弁して、と思いました」 気持ち悪さは別にしても、現代医

    驚きの「吸血ヒル療法」、養殖事情から治療の様子までをレポート
    prna79
    prna79 2022/12/07
    “この間、患者は入院し、医療スタッフは血を吸ったヒルを新しいヒルに交換する。ヒルは一度しか使えないので、役目を終えた後はアルコールに漬けて処分する。”
  • 「ダークスカイ国」を目指すニュージーランド、その理由は?

    ニュージーランド南島のカイコウラ・ビーチの夜空にかかった天の川。ニュージーランドは「ダークスカイ国」に認定されることを目指している。ニュージーランドほどの規模の国としては画期的な試みだ。(Photograph by Andrew Coleman, Alamy Stock Photo) 晴れた夜、ニュージーランド南島の中心に位置する町レイク・テカポの空には無数の星が輝く。地球の8割に人工の光がもたらす「光害」が広がっている今、こうした満天の星を見る機会は少ないだろう。しかし人口約500万人の島国、ニュージーランドでは決して珍しい光景ではない。(参考記事:「天の川見えない人口、欧州60%、北米80%」) ニュージーランドは今、国際ダークスカイ協会(IDSA)が認定する「ダークスカイ国(暗い夜空の国)」を目指している。ニュージーランドほどの規模の国としては前例のない試みだ。(参考記事:「明かりを

    「ダークスカイ国」を目指すニュージーランド、その理由は?
    prna79
    prna79 2022/12/07
    “ニュージーランドは今、国際ダークスカイ協会(IDSA)が認定する「ダークスカイ国(暗い夜空の国)」を目指している。ニュージーランドほどの規模の国としては前例のない試みだ。”
  • アリの「ミルク」作りを発見、科学者も驚くアリ社会への貢献

    さなぎや幼虫の世話をするクビレハリアリ(Ooceraea biroi)の働きアリ。(PHOTOGRAPH BY DANIEL KRONAUER) アリのコロニー(集団)は、100年以上前から研究され、科学者を魅了しつづけている。組織的に働くそのコロニーを、1つの「超生物体」あるいは「超個体」と考えている人もいるほどだ。 しかし、科学者たちは、アリのせわしない活動にはこれだけ注目してきたにもかかわらず、アリが幼虫から成虫へと変態する途上のさなぎの段階についてはほとんど研究してこなかった。 米ロックフェラー大学のアリ研究者であるダニエル・クロナウアー氏は、その理由を「アリのにぎやかなコロニーの中、さなぎたちは動かず、ものもべず、何もしていないように見えるからです」と説明する。 クロナウアー氏らは2022年11月30日付けで学術誌「ネイチャー」に論文を発表し、見落とされがちなアリのさなぎがコロ

    アリの「ミルク」作りを発見、科学者も驚くアリ社会への貢献
    prna79
    prna79 2022/12/07
    “ミルクのような分泌物がこれだけ広範な種のアリで見つかったことは、さらに多くの種のアリがミルクを分泌している可能性と、この性質がアリの進化の早い段階で生じた可能性を示唆している”
  • ウソまみれの“エコ”、あなたを欺く「グリーンウォッシュ」とは

    リサイクルショップに並ぶたくさんの古着。実際にはエコでないのに環境に配慮しているように装う「グリーンウォッシュ」は、業種に関係なく横行している。ファッション業界でも「持続可能」はトレンドだ。しかし今持っている服を大切に着たり、古着を買ったりすることの方が汚染を減らす効果がある。(Photograph by Triocean, Getty) 環境に配慮することは、もはや企業にとって不可欠だ。エコ商品であれば、そうでない商品より高額であっても消費者は買う傾向にある、ということが市場調査で分かっている。 だからといって消費者は、「地球に優しい」といったうたい文句をすべて平等に信じてよいわけではない。「グリーンウォッシュ」という言葉がある。これは誤解を生むような表現を使って、環境意識の高い消費者を引き付けようとする企業などの行動だ。実体を伴っていないのに、「持続可能性」「生分解性」「環境配慮」など

    ウソまみれの“エコ”、あなたを欺く「グリーンウォッシュ」とは
    prna79
    prna79 2022/12/07
    「消費者としてできる最高に持続可能な行動は、すでに持っている服を着ることです」
  • 過去100年で最大規模、トンガ噴火の驚くべき実態を解明

    2021年12月に活動が活発になったトンガ王国のフンガトンガ・フンガハアパイ火山は、翌年1月に大規模噴火を起こし、世界を何周もする衝撃波を発生させた。この噴火により、海面につき出ていた火山の頂上の大部分が破壊された。(PHOTOGRAPH BY MAXAR VIA GETTY IMAGES) 南太平洋にあるフンガトンガ・フンガハアパイ火山は、2021年12月に活動が活発になると、年明けの2022年1月15日、ついに凄まじい噴火を起こした。その爆発音は、9000キロ離れた米アラスカ州でも聞かれたという。この日具体的に何が起こったのかについては、大部分が謎に包まれていたが、その後の複数の調査で、驚くべき噴火の実態が明らかになりつつある。 最新の海底調査では、この噴火で10立方キロメートル分の岩石が噴き上げられたことが示された。この量は1991年のピナツボ火山噴火を上回り、過去100年間で最大規

    過去100年で最大規模、トンガ噴火の驚くべき実態を解明
    prna79
    prna79 2022/11/30
    “最新の海底調査では、この噴火で10立方キロメートル分の岩石が噴き上げられたことが示された。この量は1991年のピナツボ火山噴火を上回り、過去100年間で最大規模となる。”
  • 絶滅危惧のキツネザルを守るカカオの「森林農法」、マダガスカル

    チョコレートの主原料であるカカオは、環境に負荷の大きい方法で栽培されることが多い。最高級カカオの産地であるマダガスカルでは、チョコレート生産をより持続可能なものにするための新たな取り組みが行われている。(PHOTOGRAPH BY HUIENG HU, GETTY IMAGES) マダガスカルは、最高品質のカカオの産地の一つだ。同国では、世界中で愛されているチョコレートの主な原料であるカカオが、環境を配慮した農法で栽培されており、この国独自の生態系に恩恵をもたらしている。 カカオの中には暑さに弱い品種があり、日陰を作り出す果樹や広葉樹の間で栽培される。カカオとともに森も作るこの方法は「アグロフォレストリー(森林農法)」と呼ばれ、昔から実践されてはいたものの、カカオ栽培の普及と生産量の向上を目指して再び脚光を浴びている。 アグロフォレストリーには別の利点もある。生態系を維持することで生物多様

    絶滅危惧のキツネザルを守るカカオの「森林農法」、マダガスカル
    prna79
    prna79 2022/11/30
    “ララティアーナ氏は、家族を養うのに十分なお金を稼ぐことと環境への配慮を両立しながらカカオの生産量を最大化する方法を学ぶまで、キツネザルのことを、作物を食べてしまうネズミだと思っていた”
  • 大型ティラノ類の化石を長崎で発見、“恐竜王国ニッポン”鮮明に

    この海岸の三ツ瀬(みつせ)層と呼ばれる地層から2019年4月に発掘され、鑑定により大型のティラノサウルス科の歯と判明した。長さ85ミリ、根元の幅33ミリ、厚さ18ミリで、右下あごのものとみられる。生え替わりで抜けたもので、中央部は周囲の地層の圧力で変形している。歯冠の全てと歯根の一部があり、保存状態は良好という。 ティラノサウルス科は、後期白亜紀の後半の約8300万~6600万年前にいた獣脚類の進歩的なグループ。大型のものは北米でティラノサウルスやダスプレトサウルス、アジアではタルボサウルス、ズケンティラヌスなどがいた。 国内のティラノサウルスの仲間としては、ティラノサウルス科を含む大きなグループ「ティラノサウルス上科(じょうか)」に属する、前期白亜紀(約1億4500万~1億年前)の小さな化石が見つかってきた。大型のティラノサウルス科のものは、長崎ではこれで3点目となったほか、熊県天草市

    大型ティラノ類の化石を長崎で発見、“恐竜王国ニッポン”鮮明に
    prna79
    prna79 2022/11/26
    “史上最強の大型肉食恐竜として人気の、北米のティラノサウルス。同様に大型の仲間の歯の化石が、長崎半島西海岸にある後期白亜紀の約8000万年前の地層から新たに見つかった。”