米Googleへの対抗馬として,世界的に注目されている中国の検索エンジン「百度」(Baidu,バイドゥ)が今年,日本に拠点を構え,日本語対応のサービスを開始する予定だ(写真1)。中国の検索市場で60%以上のシェアを誇る同社は,世界のトラフィック・ランキングでもGoogleに次いで4位に入っている(米Alexa Internet調べ)。 百度の海外進出は日本が初めてとなる。既に日本支社の社長として,日本への留学経験がある中国人を北京で採用した。また,東京事務所を設け,従業員を一人雇って日本支社の開設に向けて準備を進めている。 しかし,日本のポータルサイト・検索エンジン市場は,Yahoo!やGoogleがしっかりと根を下ろしている。いくら勢いのある企業とはいえ,全くの新参者に割り込む余地があるのだろうか。これについて,中国のIT事情に詳しい専門家は次のように見ている。 「あまり知られていないこ