無差別とも言えるロシアのミサイル攻撃で1月15日、ウクライナ南部の都市ドニプロでは集合住宅が被弾、多くの一般市民が犠牲になった(写真:AP/アフロ) 日本の大手各紙がこの年頭の社説で挙ってロシア・ウクライナ紛争を取り上げると、米ユーラシア・グループも早々と恒例の「今年の10大リスク」予想を発表し、その一番手に世界の安全保障への脅威となる「ならず者のロシア(Rogue Russia)」を据えた(1)。 どうやら2023年も昨年と同じく、ロシアの対外紛争が国際社会の最重要問題であり続けるようだ。 いつ、どのような結果でこの紛争に終止符が打たれるのか、その見通しは相変わらず立っていない――と毎度同じ台詞を繰り返すことになる。 結果がどう出るのかは戦況次第、という構図が変わっていないからだ。それを踏まえた上で、本稿ではこの紛争の現状と若干の展望について改めて触れることにしたい。 戦況 2022年秋
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