「無条件に肯定してくれて愛してくれる存在が欲しいんだ」 僕は汚い部屋のベタベタなフローリングに座って、下を向いて話した。 「ついでに可愛くなきゃダメなんでしょ?」 と容姿のよくない天使が言った。 自分を無理やり女にしたような顔だった。 殴りたい顔だった。 気持ち悪くて、見たくないので最初以外殆ど天使の顔を見ていなかった。僕は天使と話す時はいつでも顔を見ないで他のとこを見ていた。 PCにはミスキャンパスの出場者の顔写真が表示されていた。 本棚には美少女が表紙の本で溢れかえっていた。 「他の天使が羨ましい。。。 いろいろなものを肯定してあげて、感謝してもらえて 人間ですら羨ましい時があるよ」 理不尽だった。 この天使は容姿がひどいから、人々から受け入れられないのだ。 「可愛い顔になりたいよぉ 罰なのかなぁ」 油臭い僕のベッドにボタボタと涙やら鼻水やらを流した。 「僕たち、自分たちの人生の限界が